それでも、先生が好きでした。






「やっぱ、えりかちゃんは最強だねー」



400mリレーを終え、退場門を出たところで

メンバー3人からそんな言葉とともに

尊敬の眼差しを受ける。



「いや、あたしはなんも…」


そんな視線が恥ずかしくて

ふるふると顔を振るけれど



「謙遜しなくていいよー!」


みんながあたしを立ててくれた。



そう。

あたしたちは2位になることができた。


惜しくも1位はとれなかったけど

息を飲むような接戦で


すごく、楽しかった。



そして、あたし自身

無事に1番でバトンを繋ぐことができたんだ。



「このチームでよかった

ありがとう」


3人に向かって微笑むと


「まだ、終わりじゃないでしょー」

みんながニヤっと笑う。



「次は800だね!」

「1位、取り返さないと!」


みんなの言葉に

あたしはゆっくり頷いた。



あたしたちはこのメンバーのまま

800mリレーに出る。



次こそは

みんなで1番取ろう。