それでも、先生が好きでした。






楽しいときは

時間がすぎるのがとても早いと言うのは本当で


午前中出番のなかったあたしだけど

みんなの応援を一生懸命したからか


あっという間に午後を迎えた。





うちの学校の体育祭は

午前の部に個人種目

午後の部に団体種目をやるスタイル。



午後の部

あたしは4種目に出ることになっていて

超、ハードスケジュールです。





「那智さぁん!!」


突然呼ばれた名前に

あたしはキョロキョロと辺りを見渡す。



くるりと振り返ると

あたしめがけて、一人の女の子が猛ダッシュしてきた。



あたしの目の前まで来たその女の子は

”召集”と書かれた腕章をつけていて


「400mリレーの召集かかってます!」


流れる汗を拭いながら

焦ったような声を出した。



「えっ!

ごめんなさい、今行きます!」



どうやらあたしは

召集の放送を聞き逃したらしい。


その子に腕を引かれながら

急いで召集場所へと走った。