それでも、先生が好きでした。






…ま、まさか…

先生はあたしが先生を好きなのも…!?



ヒヤっと背筋が凍るように

嫌な予感が体中を駆け巡る。



みんなに囲まれている先生を遠目に見ていると



「えりか?」



沙来と拓哉があたしに声をかけた。



「沙来…っ

ど、どうしよう?」



あたしが考えていることを予期してたかのように

沙来は深刻な顔でゆっくり頷くと



「…それは、分かってないと思うよ?

まさか、自分を好きな生徒がいるだなんて」



あたしを安心させようとするためか

ゆっくりとそう言った。



「俺も、それはないと思う」



そんな沙来に続くように

拓哉もゆっくりとそう言ってくれた。



「…そうだと、いいんだけど…」



2人を安心させるためにも

今は”そうだね”って笑うところなんだと思う。


だけど、どうしても、それが出来なくて

俯いてしまってしまった、その時



「あ、そこのカップルー」



離れたところから

先生がこちらに声をかけた。



「お前ら、せっかくだからいっぱいイチャついてくんない?」



「は?」



先生からの謎の要求に、拓哉が顔をしかめると



「さっきの賑やかさ、お前らのお陰だろ?

あの賑やかさ

なかなかいいって評価されたんだよな!


だから、もっとみんなが騒ぐように」



先生はそうニヤっと笑う。