「?どした?」
質問に答えず硬直するあたしに
先生は不思議そうな顔をする。
「っ!
な、なんでもない!!」
そんな先生に我にかえったあたしは
大袈裟に首を左右に振った。
「…相変わらず変なやつだなぁ(笑)」
何が変なのか
先生はクスクス笑ってそんな事を言う。
てか、変って。
「何処が変なの??」
「え、全部?」
………あたし、先生に
全部変だと思われてたの??
「ぅわ!
ごめん、冗談だって!!」
どうやらあたしの顔に
そんなショックなキモチがそのまま現れたらしい。
先生はギョッとしてから
必死にあたしを宥めだした。
「…いいもん…」
だけどあたしのキモチは浮かれなくて
先生をよそに
クルりと向きを変えて応援席へと再び向かう。
「ええ!!
なっちゃんごめん!!」
無視するあたしに
先生は必死についてくる。
「なっちゃん?」
…そんな声だしたって
ダメなんだから。
「なっちゃ―ん??」
無視し続けるあたしに
先生はどんどん甘えた声を出す。
「えりかちゃん!」
「はぁ??!!」
あ、反応しちゃった。
でも…名前って!!!
卑怯だよ…
ぷくっと膨れたあたしに対して
やっと反応したことが嬉しいのか
先生は満足そうに笑って
「許してくれる?」
なんて甘い声で言うから
頷くしかなかった。


