それでも、先生が好きでした。






「………っ!」



沙来の言葉の意味を理解した途端

一瞬で体が熱くなった。



そんなあたしの反応に

沙来は満足したように微笑んでいる。



そうだ。



すっかり忘れていた。



沙来は

あたしの中の先生に対する気持ちを

知ってるんだった…



つい最近まで

自分の状況をどうにかすることに必死で

拓哉が沙来に話してしまったことなど

すっかり頭から抜けていた。


思えば

もう何日も前から

沙来はあたしの中の気持ちを知っていたわけで…



それを思うと

どう頑張っても

沙来と視線を合わせることが出来ない。



だって…



こんなの恥ずかしすぎる。



自分の恋心を見せることって

なんだか自分の全てを見せてしまったみたいで


隠したいのに、もう隠せないから


行き場を無くした羞恥心が

体の中で暴れ回っているような感情に陥ってしまうんだ。



何も言えないあたしに

追い撃ちをかけるように

沙来は再び口を開いた。