それでも、先生が好きでした。






上から下まで舐めるように見る沙来に

なんだかいたたまれない。


第一、

沙来みたいなスタイルのいい女の子に

「スタイルがいい」だなんて言われても



正直、逆に空しくなる。



たしかに、Tシャツのサイズが小さめで

体のラインがはっきりするから


普段の体操着や部活の服で

大きめのものを好んで着るあたしにしては


いつもよりは、スタイルが目立つんだろうと思うけど。



「沙来には負けるから」



まだあたしを見ている沙来に

ため息交じりでそう言うと



「いや、なんてゆうかね―…


なんかいいんだよ!」



沙来は腕組をしながら何か考えつつ

よくわからないことを主張しだす。



”なんかいい”って

そんな漠然的な褒め言葉

聞いたことないよ…。



思わず苦笑いしてしまったあたしに

沙来は突然ニヤリと笑うと



あたしの耳元に顔を寄せて

興奮気味に囁いた。





「なんか、色気があるんだよ!


高田もメロメロな感じ!?」