「絶対スカート短くした方が可愛いよ〜」

「うーん、でも校則破ることはできないし」

「ほんと、亜月は真面目ちゃんだからなー」


なんて言いながらも「ま、亜月らしくていいけど!」と言っている。


私らしいってなんだろう?

ただ校則を守ろうとしてるだけなんだけど…


「ほら、ついたよ」

「うん!」


新しく通う高校は、家から徒歩15分の距離だった。

まぁ、家から近くていい!って思ってこの高校選んだんだけどね。


彩ちゃんの家も私の住むマンションだから近い!

すごく嬉しい〜!!


「ほらほら!クラス見に行こー?」

「うん!行こっ!」


どうか、彩ちゃんと同じクラスになりますように!!!


と、願いながら確認しに行く。

だけど掲示板の前には人がたくさんいて、背の低い私は全然見えない。


「亜月、見える?」

「見えないよ…」


って!彩ちゃんの方が大きいんだから、彩ちゃんで見えなきゃ私も見えるわけないじゃん!

なんの嫌味なのよ〜!!!