ガチ恋

「とうかに手を出すんじゃねー」
そういうとリーゼント頭の男はいきなり殴りかかってきて、気づいたら俺は尻餅をついていた。
 なんだこいつ、見た目とは違い力が強いじゃねーか。やり返そうと思い立ち上がろうとしたら真白がリーゼント頭の前で大の字になっている。
「やめてよ、なんでいきなり殴るのよ」
「うるせぇ」リーゼント頭の男が俺を庇う真白をどかそうとして、はねのけた。
「痛い」跳ね飛ばされた真白は道路に四つん這いになって手を擦りむいていた。
その光景を見た瞬間。俺はリーゼント頭を殴っていた。
転んだリーゼント頭を追撃するように左、右と拳を繰り出す。
「怖いよぉ」真白はガスガスの声で叫びながら俺の腰に手を回して静止した。
「ごめん、真白」
またやってしまうところだった。そう思っていたら、
「なめんなよ」リーゼント頭は再び俺に殴りかかってくる。
「やってやらー」