やり返す事のできない真白は俺の後ろにまわって俺を盾にした。それを見たとうかは呆れたように、
「お前ら本当に仲がいいよな、気持ち悪いくらいに」
とうかはまだ、俺と真白が本当の兄妹だと思っているようだった。苗字を変えていない真白が本当の兄妹じゃないことはすぐにばれると思っていたのだけれど、とうかは案外鈍いのかもしれない。
「いったい何しに来たんだよ」と、俺はとうかに訊いた。
「酷いこというなよ、うちと夏希の仲じゃないか、昼飯一緒に食べようぜ」と、とうかは言った。