一限目の授業を知らせる予鈴に救われる形でとうかの質問責めから解放された。と、いうよりは逃げだした。
「予鈴だ、真白、早く教室に戻らないと」
真白は色々納得していないようにみえたが、真面目な性格から授業をサボるという選択肢がなく、渋い顔で教室に戻って行った。

 その点とうかは見た目同様にして、授業をサボる事に躊躇がなく「夏希は授業でんの?」と、訊いてくる始末だった。
「それに……発作が問題ならうちの告白の結果はわからないってことだろ?」
頬を赤らめもじもじする姿はギャップ萌えというのか少し刺さるものがあって、俺の体が見えない矢で打ち抜かれたように反動した。