ガチ恋

 そう思うと急に怖くなり心臓が高鳴り胸が苦しい。争うような物音は聞こえないが時おり机を叩くような音が聞こえてきた。ビビッてる場合じゃないのかもしれない。部屋の周りを見回すと中学の修学旅行で買った木刀が目に入り、俺はそれを手にとって足音を立てないようにして真白のドアのまえに立った。中の様子を探ろうとドアに耳を当てた。先程の真白の叫びは影を潜めて静まり返っている。遅かったのか。最悪を想像した。ベッドで横たわり腹部から血だまりができている想像。男にしばらて慰み者にされている想像。