二階建ての一軒家、一階にリビングとキッチンと父達の寝室。二階は俺と真白の部屋がある。初めて家を見上げたときは、おおと感嘆の声が漏れた。今までは小汚いアパートだったので一軒家に感動を覚えての声だった。真白も同じ気持ちだったようで笑顔で家を見上げていた。
 なんだ、こいつもちゃんと笑うんじゃないかと失礼な事を思って真白に見入っていたら真白は俺の視線に気づいてすぐさま俯いた。 
 仲良くできるんだろうか、家族としてこれから一緒に暮らしていくのに、俺は一抹の不安を覚える。