ガチ恋

 校門をでると、ふと昨日のことを思い出した。また、りゅうやが待ち伏せしているんじゃないかと。もしまた喧嘩をしかけらると思うと怖い気持ちになる。喧嘩になることじゃなくて、また真白を巻き込んでしまうかもしれない。昨日は擦り傷程度ですんでいたけれど、次はどうなるかわかったもんじゃない。そう思うと門から出るのに体が硬直した。
「どうかした?」と訊く真白。
「またあいつが襲ってくるんじゃないかと思ってな。すこし身構えただけ」
「もしかして、夏希、びびってるの?」
 びびってる?だれがだ。
「そんなわけあるか」
 そういうと真白は俺の腕をとって早く帰ろうといい俺の腕を胸に押し当てながら引っ張る。そのときだった。
「あんた達なに腕なんか組んでるのよ、うちがいないからって」
 聞き覚えのある声。振り返るとそこのは金髪で制服をいつものように着くずしているとうかの姿と隣にはリーゼント頭の男、りゅうやの姿があった。りゅうやは昨日とはまるで別人みたいに覇気がなく、シュンとしているように俯ている。