「また一位って、柚菜速すぎっ!」


短距離で、走り終わった理香がやってくる。



「そ?あたしの華麗な走りを見てくれてうれしいわ~」


いつもはMになってしまうあたしはトクイの運動でSになる。



理香に勝ってる気がうれしい。



「うっさい!うっさい!!」


理香が手でぶんぶんとはらう。


あぁーちょっと快感かも。



あたしたちの学校の体育祭は春夏秋冬の組でわかれる。




あたしは春組。


理香は冬組である。



学年関係なしで、組が決まる。





梓先輩は秋組でいっしょにがんばることができない。



でも、今は恥ずかしくて話すことはできないや…。



伸先輩はなに組なのか聞いてない。




あたしはスポーツ万能だと思う。



体力には自信があったり。