「あ、あたしがホテルに行くみたいなふしだらな女だから嫌われちゃったのかもしんない…」



どうしたらいいの~と、伸先輩をたたく。




おかしくなったのは、梓先輩と手を繋いで帰った以来。



いきなり梓先輩の態度がへんになった。






「いって!たたくなって」



とちゅうでたたいている手を止められる。




冷静になってみれば、近いあたしと伸先輩のキョリ。



「あ…ごめんなさい」



絡まっていた視線をもとにもどした。




「……ふしだらって、梓はそんなこと思うヤツじゃねーよ」



ハァと髪をかきあげた。




「ん………」





ヨシヨシと頭をなでられる。






伸先輩は変わったと思う。


あたしに対する態度とか。



ちゃんとあたしの恋を応援して、いっしょにほめてくれたり。




いいひとだなぁ、て思うようになってきた。