なにを話したのかわからないけれど、もう家の前。 「柚菜ちゃん、また明日ね」 「明日、がんばってくださいね」 なにも言わない伸先輩と、梓先輩を見送る。 先輩たちが角を曲がったあと、あたしのあいそ笑いは終わる。 満天の星空を見上げて、ため息。 なんか、疲れたかも…… 好きなのは変わらない。 でも、恋することが、がんばることがこわいんだ。 あたしが相談を受けて、口で言うのはとても簡単なことなんだね。 明日は晴れるかな……。