「柚菜、いっしょに映画でもみねぇ?」 伸が手にもっているのは、レンタルしてきたDVD。 なんとなくホラーっぽい気がするのは気のせい? あたしが見つめていたDVDに気づいたのか、説明をしてくれた。 「あぁ、恋愛ものだとよ。ホラーではねぇよ」 「ほんとうですか…」 「ホラーのが、よかった?」 「まさかまさかまさか!」 あたしは全力で否定した。