なんて、ね…。 長いすから立ち上がり、きょろきょろしてみる。 ふんわりにおう自分のにおいに酔っちゃいそう。 「伸…?」 どこ…。 冷たい風、大好きなあの感覚。 「柚菜…」 後ろから、伸が抱きついている。 「伸」 あたしは伸に向き直った。 「ここはどこなの?」 「ん…」 伸は、『ん』としか答えてくれない。 ここは伸の家でしょう? あたしの格好は? 伸の服装は? 「え…」 いきなり、明るい光が差しこんできた。