「本当に?」 「本当、に」 今までしたことなかったこと。 デートとか、けんかとか、手をつなぐとか。 恋人どおしがするような普通のことを、あたしはできてうれしいの。 やっと、実感した。 伸はあたしの彼氏なんだって。 あたしは、伸の彼氏なんだって。 初めて伸と迎えた誕生日。 幸せいっぱいだよ。 来年も、これからもずっといっしょだといいな。 「柚菜…これ」 伸が小さな箱を取り出したところで。 大きなリムジンが停まり、あたしと伸をその中に入れた。 べつべつに。 「へっ?」 「は?」