はぁ……


さらに悩みが増えた気がする。




「柚菜先輩っ」



伸先輩とはあれ以来。


ファンの子に追いかけられて、二人きりもなくなった。




来なくなった伸先輩の代わりに、なおとくん。


登校と下校はなおとくんになった。


なおとくんは返事はまだでいいって。




「はぁ…」


なおとくんが楽しい話をしてくれてるのに、あたしから出るのは作り笑顔とため息。



「……柚菜先輩、パーティに来ません?」


「パーティ?」



「はい、うちでパーティあるんです。俺の誕生日の。今日の夜なんですけど」



と言って、なおとくんはあたしに招待状を渡してくれた。



「ありがと…」


「早く、柚菜先輩には元気になってほしいです。じゃぁ、今日迎えに行きますね」



家が近いから、家まで送ってもらった。



こんな日々。




パーティにでも出席して、食べ物食べまくって、ストレス解消しよう。



あたしは行くことにした。