恋愛偏差値$完




「…どうしてあたしのこと、伸先輩はそんなに」


「気にいってるんじゃない?」



そんなわけないじゃない。


伸先輩はいいひとで、梓先輩のこと協力してくれてるけど、最近あたしは伸先輩のこと見るたびにもやもやしてヘンにさけちゃうし……




「………」


「柚菜ちゃんは梓くんのこともあるだろうけど、伸先輩のことも考えてあげて?」




伸先輩の彼女の優しい笑顔。


伸先輩のこと、好きなんだなぁ……




「はい、わかりました!もう少し、伸先輩のこといたわってあげます。ええと」


「そういうこと言いたかったんじゃなかったんだけど…まぁいいわ。あたし、綾香よ。仲良くしてね」




言いたかったのはそのことじゃないの?まぁ、いいやって言ってくれてるからいっか…



「よろしくです。綾香さん」



綾香さんは今度は普通に部屋から去っていった。






合宿で、伸先輩の彼女の綾香さんと仲良くなりました。







綾香さんはさっきのキスのことを伝え忘れて行ったそうです。



伸先輩と綾香さんの関係をあたしはまだ誤解したままでした。