…言っておくが。
嘘では、ないからな?
嘘はついてない。
俺の故郷は遠くにあるし、家族は雲の上。
これは紛れもない事実である。
「…死んじゃったんだ…。すぐり君の家族…」
「せいか~い。ようやく一問当たったね」
正解したのに、ツキナは何故か喜ばない。
嬉しくなかったのか?
「…いつ?」
「ん?」
「いつ亡くなったの?」
結構ぐいぐい聞いてくるね。
別に良いけど。
「五歳くらいのときだったかな」
「そんなに早く…。家族皆ってことは…事故?」
「事故って言うよりは…人災かなぁ」
彼らの「死因」を思い出す。
うん。あれは事故ではないな。
「それからは施設育ち。普通の学校に通ってたんだけど、縁あってシルナ学院長の目に留まって、転校したんだ」
これも、真ん中以外は本当のこと。
「そっかぁ…。家族いないんだ、すぐり君…」
「…何でツキナがそんな顔するの?」
「何ですぐり君は、平気な顔してられるの?」
え?それは…。
…何でだろう?
「親がいないって、家族がいないって、そんなに変なこと?」
「変じゃないけど…。寂しいね」
「俺は、寂しいと思ったことはないけどなぁ」
寂しいなら、あんなことはしなかったよ。
孤独ごときに耐えられないようなら、とっくに俺は死んでる。
いや。
今はもう、既に死んでるようなものなんだけど。
「でも、きっと大丈夫だよ」
「何が?」
何が大丈夫?
「すぐり君の家族は、きっとすぐり君のことを、天国から見守ってくれてるよ。今もきっと、すぐり君のこと見てるよ」
え、見てるの?
嫌なんだけど。
そもそもあの人達、天国には行ってないんじゃない?
地獄で、俺と同じように罰掃除でもさせられてるんじゃないかな。
「きっとそうだよ。すぐり君のこと応援してるよ。頑張れ頑張れって。だから寂しくないよ。大丈夫」
「いや…。俺、元々寂しくはないけど…」
「大丈夫だ!すぐり君は一人じゃない!私もついてるし皆もついてる!ふれーっ、ふれーっ」
謎の応援。
何の元気も出てこないが、この子は何がしたいんだろう。
「何かあったら、何でも相談してね!私、何でも相談に乗る!」
「…じゃあ、この罰掃除の期間を短くしてくれるように頼ん、」
「頑張れすぐり君~っ!頑張れ~っ!」
応援は良いから、罰掃除の方を何とかして欲しかったよ。
それは駄目ってことらしい。
世の中そんなに甘くないってね。
嘘では、ないからな?
嘘はついてない。
俺の故郷は遠くにあるし、家族は雲の上。
これは紛れもない事実である。
「…死んじゃったんだ…。すぐり君の家族…」
「せいか~い。ようやく一問当たったね」
正解したのに、ツキナは何故か喜ばない。
嬉しくなかったのか?
「…いつ?」
「ん?」
「いつ亡くなったの?」
結構ぐいぐい聞いてくるね。
別に良いけど。
「五歳くらいのときだったかな」
「そんなに早く…。家族皆ってことは…事故?」
「事故って言うよりは…人災かなぁ」
彼らの「死因」を思い出す。
うん。あれは事故ではないな。
「それからは施設育ち。普通の学校に通ってたんだけど、縁あってシルナ学院長の目に留まって、転校したんだ」
これも、真ん中以外は本当のこと。
「そっかぁ…。家族いないんだ、すぐり君…」
「…何でツキナがそんな顔するの?」
「何ですぐり君は、平気な顔してられるの?」
え?それは…。
…何でだろう?
「親がいないって、家族がいないって、そんなに変なこと?」
「変じゃないけど…。寂しいね」
「俺は、寂しいと思ったことはないけどなぁ」
寂しいなら、あんなことはしなかったよ。
孤独ごときに耐えられないようなら、とっくに俺は死んでる。
いや。
今はもう、既に死んでるようなものなんだけど。
「でも、きっと大丈夫だよ」
「何が?」
何が大丈夫?
「すぐり君の家族は、きっとすぐり君のことを、天国から見守ってくれてるよ。今もきっと、すぐり君のこと見てるよ」
え、見てるの?
嫌なんだけど。
そもそもあの人達、天国には行ってないんじゃない?
地獄で、俺と同じように罰掃除でもさせられてるんじゃないかな。
「きっとそうだよ。すぐり君のこと応援してるよ。頑張れ頑張れって。だから寂しくないよ。大丈夫」
「いや…。俺、元々寂しくはないけど…」
「大丈夫だ!すぐり君は一人じゃない!私もついてるし皆もついてる!ふれーっ、ふれーっ」
謎の応援。
何の元気も出てこないが、この子は何がしたいんだろう。
「何かあったら、何でも相談してね!私、何でも相談に乗る!」
「…じゃあ、この罰掃除の期間を短くしてくれるように頼ん、」
「頑張れすぐり君~っ!頑張れ~っ!」
応援は良いから、罰掃除の方を何とかして欲しかったよ。
それは駄目ってことらしい。
世の中そんなに甘くないってね。


