神殺しのクロノスタシス3

「うわっ…。ちょっ、びっくりした…。何?」

「『何?』じゃないでしょ!すぐり君!自分が何したか分かってるんでしょーね!?」

は…?

と言うかこの人、誰…?

イーニシュフェルト魔導学院の制服を着ているから、ここの生徒なんだろうけど。

「…あ」

彼女のつけている名札を見て、ようやく分かった。

二年Aクラス。俺と同じクラスの生徒だ。

で、何て言ったっけ?

『自分が何したか分かってるんでしょーね!?』だったか。

「…俺、何かした?」

ついさっき、『八千代』に桜餅ぶん投げてきたけど。

それ以外に、何かしたか?

「何かした!?まさか本当に忘れてたのっ?」

忘れてた?

「そ・う・じ・当番!今日!すぐり君!」

物凄くスタッカートをつけて言われた。

掃除当番…。

あぁ…。

「そういえば、そんなこと言われたような…言われてないような…」

「言いました!」

言ったんだ。

そうか。

「放課後!掃除当番だったでしょ!あなたがいないから、大変だったんだから!」

「あー…。うん、それは…ごめん。忘れてた」

「もー!」

なんか…怒らせてごめん。

放課後学習会のことしか覚えてなかった。

「今度からはちゃんと出るよ」

「むむむ…」

こういうのは、下手に言い訳を重ねるよりも。

形だけでもさっさと謝って、早めに解放してもらうのが吉。

その証拠に、俺が素直に謝った為か、女子生徒はそれ以上強く言えなかったようで。

「…まぁ、すぐり君は転校してきたばかりだし…。反省してるなら良いけど…」

ほら。

良かった。さっさと解放してもらって、学生寮に帰、

「…と、言うとでも思ったか!」

「…は?」

…何?この人。