で、残された俺達。
「令月君、大丈夫?顔拭いて」
「どうも」
シルナが差し出したタオルで、令月は桜餅の残骸まみれの顔を拭いていた。
全く…何だってこんなことに。
それから。
「ナジュ、お前なぁ…。言ってることは正論だけど、すぐりを煽るような言い方…」
「…」
「…ナジュ?」
ナジュは、食べかけの桜餅片手に、何故か真顔で固まっていた。
…?どうした?
そういえば、さっきも「あれ?」とか言ってたが。
「…ナジュ、どうした?」
「え?あ…いえ」
「…?すぐりの心を読んだのか?」
「それはまぁ…いつも読んでますけど」
いつもは読むなよ。
「今何か…。いや、何でもないです」
「…」
「しかし、普通に美味しいですよこれ」
「…勝手に食うなよ…」
「二つ目もーらおっと」
「もらうなよ…」
…まぁ、折角作ってきた桜餅が、無駄になったら勿体ないからな。
ナジュが二つ摘み食いして、すぐりが一つ投げつけて、残り一つになった桜餅は、令月の勧めで俺がもらったが。
本当に普通に美味しくて、令月が不憫だった。
「令月君、大丈夫?顔拭いて」
「どうも」
シルナが差し出したタオルで、令月は桜餅の残骸まみれの顔を拭いていた。
全く…何だってこんなことに。
それから。
「ナジュ、お前なぁ…。言ってることは正論だけど、すぐりを煽るような言い方…」
「…」
「…ナジュ?」
ナジュは、食べかけの桜餅片手に、何故か真顔で固まっていた。
…?どうした?
そういえば、さっきも「あれ?」とか言ってたが。
「…ナジュ、どうした?」
「え?あ…いえ」
「…?すぐりの心を読んだのか?」
「それはまぁ…いつも読んでますけど」
いつもは読むなよ。
「今何か…。いや、何でもないです」
「…」
「しかし、普通に美味しいですよこれ」
「…勝手に食うなよ…」
「二つ目もーらおっと」
「もらうなよ…」
…まぁ、折角作ってきた桜餅が、無駄になったら勿体ないからな。
ナジュが二つ摘み食いして、すぐりが一つ投げつけて、残り一つになった桜餅は、令月の勧めで俺がもらったが。
本当に普通に美味しくて、令月が不憫だった。


