まぁ、あれだ。
流行ってるもんな。今時、女子の一人キャンプ。
本を読んで、ベリクリーデもやってみたくなったのかもしれん。
そこまでは、まぁ理解してやろう。
俺としては、いくらキャンプ場と言えど。
女性が一人、野外で一夜を明かすなんて大丈夫なのだろうか、と不安になるが。
そこは、ちゃんと治安の良い場所でやってるから、大丈夫なんだろう。
しかしこのアホは、キャンプ場ですらない場所で、キャンプを展開しようとしてるからな。
前代未聞だろ。魔導隊舎の裏庭で一人キャンプって。
前代未聞過ぎて、規則で禁止されているのかどうかすら分からない。
そもそも、そんな事態が起きることを想定しないと思う。
誰も思わねぇよ。こんな場所でテント張ってキャンプしようなんて。
とにかく、話をまとめると。
「つまりお前は、その本に感化されて、キャンプを始めようと思い立って、キャンプ用品を買い集めたんだな?」
「うん」
ベリクリーデの背後をよく見ると。
黒いハーフテントだけではなく。
ランタンや寝袋、火起こしキット、折りたたみ式チェア、飯盒などのキャンプ用品が。
果ては、ロープやナイフなど、サバイバルでも始めるのかというようなグッズまで、揃っていた。
準備万端かよ。
しかもまた、屠殺用の巨大フックと包丁まで用意してあるし。
お前、あれ好きなのかよ。
そうか、野良犬焼くって言ってたもんな。
あれで捌くつもりだったんだな。危ないところだった。
「あのな…。別に、キャンプをするなとは言わないが…」
「?」
ベリクリーデの、趣味嗜好に口を出す気はないが。
「せめて、キャンプ場でやれよ」
「…キャンプ場?」
あ、駄目だ全然分かってない。
何なら、地球の何処でもキャンプ場だと思ってやがるな。
何処で寝ようと、自分の自由だ、と?
無人島とかジャングルなら、そりゃ確かに、何処でキャンプを始めようが、お前の自由だろうが。
ここ、魔導部隊女性隊舎の裏庭だから。
こんなところで、無許可のキャンプ始めんな。
「書いてなかったか?その本に。キャンプをするときは、ちゃんと決められた場所で行いましょうって」
猿でも分かるくらいなんだから、それくらい書いてあるだろう。
「うん、書いてあった」
ほら見ろ。
お前は、その文言を無視して、
「湿地と水辺は危ないから、やめましょうって。でもここなら、湿地でも水辺でもないから大丈夫だよ」
何が大丈夫なんだよ。
何だよその本。キャンプっつーか、サバイバル術の指南本なのでは?
そういう意味じゃねぇって。
あぁ、もう良い。
お前に、一般常識を求める俺が悪い。
「で、この地面の穴」
「穴?」
「さっき俺が埋め戻した穴だよ。あれは、何の為に開けたんだ?」
「テントを建てようと思って。地面に釘を刺せ…?みたいなこと書いてあったから、穴を掘れば刺しやすくなるかと思って」
「…」
…馬鹿の極み。
馬鹿の極みだぞ、この女。
流行ってるもんな。今時、女子の一人キャンプ。
本を読んで、ベリクリーデもやってみたくなったのかもしれん。
そこまでは、まぁ理解してやろう。
俺としては、いくらキャンプ場と言えど。
女性が一人、野外で一夜を明かすなんて大丈夫なのだろうか、と不安になるが。
そこは、ちゃんと治安の良い場所でやってるから、大丈夫なんだろう。
しかしこのアホは、キャンプ場ですらない場所で、キャンプを展開しようとしてるからな。
前代未聞だろ。魔導隊舎の裏庭で一人キャンプって。
前代未聞過ぎて、規則で禁止されているのかどうかすら分からない。
そもそも、そんな事態が起きることを想定しないと思う。
誰も思わねぇよ。こんな場所でテント張ってキャンプしようなんて。
とにかく、話をまとめると。
「つまりお前は、その本に感化されて、キャンプを始めようと思い立って、キャンプ用品を買い集めたんだな?」
「うん」
ベリクリーデの背後をよく見ると。
黒いハーフテントだけではなく。
ランタンや寝袋、火起こしキット、折りたたみ式チェア、飯盒などのキャンプ用品が。
果ては、ロープやナイフなど、サバイバルでも始めるのかというようなグッズまで、揃っていた。
準備万端かよ。
しかもまた、屠殺用の巨大フックと包丁まで用意してあるし。
お前、あれ好きなのかよ。
そうか、野良犬焼くって言ってたもんな。
あれで捌くつもりだったんだな。危ないところだった。
「あのな…。別に、キャンプをするなとは言わないが…」
「?」
ベリクリーデの、趣味嗜好に口を出す気はないが。
「せめて、キャンプ場でやれよ」
「…キャンプ場?」
あ、駄目だ全然分かってない。
何なら、地球の何処でもキャンプ場だと思ってやがるな。
何処で寝ようと、自分の自由だ、と?
無人島とかジャングルなら、そりゃ確かに、何処でキャンプを始めようが、お前の自由だろうが。
ここ、魔導部隊女性隊舎の裏庭だから。
こんなところで、無許可のキャンプ始めんな。
「書いてなかったか?その本に。キャンプをするときは、ちゃんと決められた場所で行いましょうって」
猿でも分かるくらいなんだから、それくらい書いてあるだろう。
「うん、書いてあった」
ほら見ろ。
お前は、その文言を無視して、
「湿地と水辺は危ないから、やめましょうって。でもここなら、湿地でも水辺でもないから大丈夫だよ」
何が大丈夫なんだよ。
何だよその本。キャンプっつーか、サバイバル術の指南本なのでは?
そういう意味じゃねぇって。
あぁ、もう良い。
お前に、一般常識を求める俺が悪い。
「で、この地面の穴」
「穴?」
「さっき俺が埋め戻した穴だよ。あれは、何の為に開けたんだ?」
「テントを建てようと思って。地面に釘を刺せ…?みたいなこと書いてあったから、穴を掘れば刺しやすくなるかと思って」
「…」
…馬鹿の極み。
馬鹿の極みだぞ、この女。


