シートから解放されたベリクリーデが、一言。
「ふー、やれやれ、困ったもんだ」
それは俺の台詞だ。
殴るぞこの野郎。嘘だけど。
それよりも。
この黒いシート、引っ剥がしながら、一つ気づいたことがある。
このシートと、各所についている金具を見て、何処か見覚えがあると思ったら。
ただのシートじゃなくて、これはテントだ。
キャンプとかで使う、結構ガチめのハーフテント。
何で、こんなものがこんなところに…?
その答えは、目の前にいる女に聞けば分かる。
「…ベリクリーデ」
「何?ジュリス」
「お前、今日は何をしようとしてたんだ?」
「キャンプ」
「…」
「…何で黙るの?」
…何で、はこっちの台詞だ。
分かるよ。キャンプ、夢とロマンがあるもんな。たまに無性にやりたくなるよな。
衝動的にテント立てて、外で一夜を明かしたくなるときもあるよな。
…って、そんなもんあるか。
「馬鹿かお前は?いきなり何考えてるんだよ!?」
「何で怒ってるの…?」
「お前がアホなことするからだろ!」
「キャンプしてるだけだよ」
何処が?
俺が見たのは、キャンプとは程遠い何かだったよ。
「何でいきなりキャンプなんだよ?いきなり何を思い立って、そんなこと…」
元々、アウトドア大好きって訳でもないだろうに。
何かきっかけがあるはずだ。
ベリクリーデを、キャンプに走らせた何かが、
「これを読んだの」
ベリクリーデは、サッ、と一冊の本を取り出した。
その本のタイトルは。
『猿でも分かる!初めての本格キャンプ』
「…」
「これに書いてあったから、頑張った」
…そうか。
「…その本は、何処から見つけてきたんだ?」
「本屋さん。店員さんのオススメコーナーに置いてあったの」
やはりか。
恋愛指南本を置いたり、かと思えばキャンプの本を置いたり。
一体、どういう趣味の店員がいるんだよ。その書店は。
「本を読めば賢くなる、ってジュリスが言ってたから」
「…」
まぁ、それは言ったけどさ。
言わなければ良かったんじゃないかと、今更後悔してるところだよ。
「ふー、やれやれ、困ったもんだ」
それは俺の台詞だ。
殴るぞこの野郎。嘘だけど。
それよりも。
この黒いシート、引っ剥がしながら、一つ気づいたことがある。
このシートと、各所についている金具を見て、何処か見覚えがあると思ったら。
ただのシートじゃなくて、これはテントだ。
キャンプとかで使う、結構ガチめのハーフテント。
何で、こんなものがこんなところに…?
その答えは、目の前にいる女に聞けば分かる。
「…ベリクリーデ」
「何?ジュリス」
「お前、今日は何をしようとしてたんだ?」
「キャンプ」
「…」
「…何で黙るの?」
…何で、はこっちの台詞だ。
分かるよ。キャンプ、夢とロマンがあるもんな。たまに無性にやりたくなるよな。
衝動的にテント立てて、外で一夜を明かしたくなるときもあるよな。
…って、そんなもんあるか。
「馬鹿かお前は?いきなり何考えてるんだよ!?」
「何で怒ってるの…?」
「お前がアホなことするからだろ!」
「キャンプしてるだけだよ」
何処が?
俺が見たのは、キャンプとは程遠い何かだったよ。
「何でいきなりキャンプなんだよ?いきなり何を思い立って、そんなこと…」
元々、アウトドア大好きって訳でもないだろうに。
何かきっかけがあるはずだ。
ベリクリーデを、キャンプに走らせた何かが、
「これを読んだの」
ベリクリーデは、サッ、と一冊の本を取り出した。
その本のタイトルは。
『猿でも分かる!初めての本格キャンプ』
「…」
「これに書いてあったから、頑張った」
…そうか。
「…その本は、何処から見つけてきたんだ?」
「本屋さん。店員さんのオススメコーナーに置いてあったの」
やはりか。
恋愛指南本を置いたり、かと思えばキャンプの本を置いたり。
一体、どういう趣味の店員がいるんだよ。その書店は。
「本を読めば賢くなる、ってジュリスが言ってたから」
「…」
まぁ、それは言ったけどさ。
言わなければ良かったんじゃないかと、今更後悔してるところだよ。


