30分後。
ベリクリーデは、すっかり様変わりしていた。
まぁ、こいつはもとが良いから、どう弄っても様になるがな。
「ほら、出来たぞ。鏡見てみろ」
「ほぇ?」
きょとんとしたまま、鏡を見つめるベリクリーデ。
さぁ、感想はどうだ?
「…誰?」
そう来たか。
「お前だよ、ベリクリーデだ」
「私?」
「そうだ。美人になっただろ?」
元々美人だったけどな。
お陰で、飾り甲斐がある。
こうして、髪を整えて、メイクを施すと、更に際立つ。
「違う人みたい」
「心配しなくても、ちゃんとベリクリーデだよ」
「凄いね、ジュリス。魔法使いみたい」
「別に、大したことじゃねぇよ」
「ジュリスに魔法使ってもらったって、皆に見せてくる〜」
「あ、おい」
ベリクリーデは、すたこらさっさと部屋を出ていった。
まぁあいつも、女だから。
お洒落したら、皆に見て欲しくなったんだろう。
…で、それは良いとして。
俺のやるべきことは二つ。
まず、ベリクリーデを奇行に走らせた、諸悪の根源である、この恋愛指南本を処分する。
没収だ、没収。
そしてもう一つは。
「…謝ってこないとなぁ…」
ベリクリーデが、謎の告白をして、自称「彼氏」にされてしまった男達に。
全く、何で俺がこんなことを。
「本気だと思ってたのに、騙したのか!」と逆ギレされたら、どうしたら良いんだよ。
…と、思ったが。
「あ、やっぱりそういうことだったんですね。おかしいと思ったんですよ〜…」
だとか。
「よ、良かった…。実は俺、既に婚約者がいて…。どうやってベリクリーデ隊長に断りを入れれば良いのか、困ってたんです」
だとか。
「あぁ成程。そんなことだろうと思ってました。お疲れ様です、ジュリス隊長」
みたいな反応ばかりで。
誰も、本気にして逆ギレする者はいなかった。
さすがベリクリーデ隊の部下達。隊長のことをよく分かっている。
むしろ、俺が労われてしまったくらい。
お前らも常日頃、自由奔放過ぎるベリクリーデに振り回されて、苦労してんだな。
まぁ、よく考えたら。
あのとんでもない格好で、松ぼっくりを差し出されて「付き合ってくれ」と言われたら。
本気にするも何も、まず正気を疑うよな。
とりあえず、皆本気にしてなかったようで、何より。
ベリクリーデは、すっかり様変わりしていた。
まぁ、こいつはもとが良いから、どう弄っても様になるがな。
「ほら、出来たぞ。鏡見てみろ」
「ほぇ?」
きょとんとしたまま、鏡を見つめるベリクリーデ。
さぁ、感想はどうだ?
「…誰?」
そう来たか。
「お前だよ、ベリクリーデだ」
「私?」
「そうだ。美人になっただろ?」
元々美人だったけどな。
お陰で、飾り甲斐がある。
こうして、髪を整えて、メイクを施すと、更に際立つ。
「違う人みたい」
「心配しなくても、ちゃんとベリクリーデだよ」
「凄いね、ジュリス。魔法使いみたい」
「別に、大したことじゃねぇよ」
「ジュリスに魔法使ってもらったって、皆に見せてくる〜」
「あ、おい」
ベリクリーデは、すたこらさっさと部屋を出ていった。
まぁあいつも、女だから。
お洒落したら、皆に見て欲しくなったんだろう。
…で、それは良いとして。
俺のやるべきことは二つ。
まず、ベリクリーデを奇行に走らせた、諸悪の根源である、この恋愛指南本を処分する。
没収だ、没収。
そしてもう一つは。
「…謝ってこないとなぁ…」
ベリクリーデが、謎の告白をして、自称「彼氏」にされてしまった男達に。
全く、何で俺がこんなことを。
「本気だと思ってたのに、騙したのか!」と逆ギレされたら、どうしたら良いんだよ。
…と、思ったが。
「あ、やっぱりそういうことだったんですね。おかしいと思ったんですよ〜…」
だとか。
「よ、良かった…。実は俺、既に婚約者がいて…。どうやってベリクリーデ隊長に断りを入れれば良いのか、困ってたんです」
だとか。
「あぁ成程。そんなことだろうと思ってました。お疲れ様です、ジュリス隊長」
みたいな反応ばかりで。
誰も、本気にして逆ギレする者はいなかった。
さすがベリクリーデ隊の部下達。隊長のことをよく分かっている。
むしろ、俺が労われてしまったくらい。
お前らも常日頃、自由奔放過ぎるベリクリーデに振り回されて、苦労してんだな。
まぁ、よく考えたら。
あのとんでもない格好で、松ぼっくりを差し出されて「付き合ってくれ」と言われたら。
本気にするも何も、まず正気を疑うよな。
とりあえず、皆本気にしてなかったようで、何より。


