「要するに、神隠しの亜種みたいなもんだな。不思議な力…ってのは、恐らく俺達みたいな魔導師…魔力を使える人間のことを指すんだろう」
「私もそう思います。私の育った村でもそうでした。魔導理論の浸透していない土地では、魔導師はしばしば、不思議な力を持つ、占い師のような扱いを受けることがありますから」
成程、クュルナもそういう生まれだったか。
魔力は別に、占いの類とは違うんだがな。
人間、未知の力を持つと、それは神からもたらされた神秘的な力だと思い込むものだ。
「でも…じゃあ、ベリクリーデさんは、生き神様に選ばれた…ということですか?」
と、エリュティア。
「その可能性は大いにあるな」
あいつは魔力を使えるし、そして若い女でもある。
桔梗谷の人々の言う、生き神様の条件を満たしている。
「何故女性に固執する?男でも、魔法を使える者はいるだろう」
「それは、奴らに聞いてみないことには、分からないな」
何か、女でなくてはならない理由があるのだろう。
それが何なのかは知らないが。
「…とにかく、行ってみないことには分からないな。…桔梗谷に」
恐らく、間違いないだろう。
桔梗谷の連中が、王都でベリクリーデを見つけ。
ベリクリーデの力を「生き神様」とやらのそれと勘違いした奴らが。
ベリクリーデをトラーチェに、そして桔梗谷に連れてくる為に、アナベルの家族を人質に取った。
だから、ベリクリーデはここにいる。
この土地に。件の桔梗谷に。
生き神様として。
…冗談じゃねぇ。
「エリュティア。桔梗谷の場所は分かるか?」
「…大体の場所は。ベリクリーデさんの『痕跡』を辿ると、森の細い山道に続いていました。恐らくその先が…」
…桔梗谷、ってことだな。
「よし、そうと分かれば…」
行こう。
生き神様じゃない。俺達の仲間を。
俺の相棒を。
ベリクリーデを。
助ける為に。
「私もそう思います。私の育った村でもそうでした。魔導理論の浸透していない土地では、魔導師はしばしば、不思議な力を持つ、占い師のような扱いを受けることがありますから」
成程、クュルナもそういう生まれだったか。
魔力は別に、占いの類とは違うんだがな。
人間、未知の力を持つと、それは神からもたらされた神秘的な力だと思い込むものだ。
「でも…じゃあ、ベリクリーデさんは、生き神様に選ばれた…ということですか?」
と、エリュティア。
「その可能性は大いにあるな」
あいつは魔力を使えるし、そして若い女でもある。
桔梗谷の人々の言う、生き神様の条件を満たしている。
「何故女性に固執する?男でも、魔法を使える者はいるだろう」
「それは、奴らに聞いてみないことには、分からないな」
何か、女でなくてはならない理由があるのだろう。
それが何なのかは知らないが。
「…とにかく、行ってみないことには分からないな。…桔梗谷に」
恐らく、間違いないだろう。
桔梗谷の連中が、王都でベリクリーデを見つけ。
ベリクリーデの力を「生き神様」とやらのそれと勘違いした奴らが。
ベリクリーデをトラーチェに、そして桔梗谷に連れてくる為に、アナベルの家族を人質に取った。
だから、ベリクリーデはここにいる。
この土地に。件の桔梗谷に。
生き神様として。
…冗談じゃねぇ。
「エリュティア。桔梗谷の場所は分かるか?」
「…大体の場所は。ベリクリーデさんの『痕跡』を辿ると、森の細い山道に続いていました。恐らくその先が…」
…桔梗谷、ってことだな。
「よし、そうと分かれば…」
行こう。
生き神様じゃない。俺達の仲間を。
俺の相棒を。
ベリクリーデを。
助ける為に。


