「その…生き神様…制度のようなものは、今も生きてるんでしょうか」
「さぁ…。すっかり廃れちまったからねぇ。生き神様なんて、もう大昔の話さ…。今じゃ、若いもんはだーれも信じちゃいない。桔梗谷が存在しているのかどうかも分からんよ」
…。
「ここいらじゃ、誰かが行方不明になったって、警察やら、聖魔騎士団様が探してくれるだろ?生き神様に選ばれたなんて言っても、だーれも信じやしないよ」
…まぁ、そうだな。
でも今、正に。
その聖魔騎士団様である俺が、桔梗谷の生き神様伝説とやらの真偽を、確かめに来ているのだ。
「その…生き神様に選ばれる女の子に、条件はあるんですか?さっき、少し仰ってましたが…。不思議な力を使う、とか」
「そうだよ。生き神様はね、あたしら普通の人間とは違うんだ」
「…と、言うと?」
「まず、ほとんど歳を取らないんだ。いつまでも若いままで、普通の人なら死ぬような怪我をしても、放っとけば治っちまう」
…。
「それに、不思議な力を使う。日照りのときに雨を降らせたり、病んでいる人を治したりね。とにかく不思議な力を使うのさ。でも、見た目は普通の人間と変わらない。だから生き神様」
…それって。
…俺もなんだけど。
「で、生き神様は女じゃないといけない。そんな伝承があるんだとさ。若くて綺麗な女の子。それが生き神様…なんだけど」
「…けど?」
「いくら生き神様ったってねぇ…。本当に神様ならともかく、もし人間なら、死ぬときは死ぬし、老いもするだろう?」
そうだな。
まぁ、俺やシルナ・エインリーは、老いてはいないが。
「生き神様が死んだら、どうなるのかねぇ。最近じゃあ、女の子がいなくなっても、大抵家出で始末されるだろう?」
「そう…ですね」
「こんなこと言っても、年寄りの戯言だって、子供らや孫達には笑われるけど…。もしかして、現代の人が忘れてるだけで、いなくなった女の子のうち何人かは、今も残ってる桔梗谷の人々に連れ去られて、生き神様にされてるんじゃないかって…あたしは、そう思うんだよ」
…成程。
ありがとう、お婆さん。
あなたのお陰で、かなりの情報が掴めた。
「さぁ…。すっかり廃れちまったからねぇ。生き神様なんて、もう大昔の話さ…。今じゃ、若いもんはだーれも信じちゃいない。桔梗谷が存在しているのかどうかも分からんよ」
…。
「ここいらじゃ、誰かが行方不明になったって、警察やら、聖魔騎士団様が探してくれるだろ?生き神様に選ばれたなんて言っても、だーれも信じやしないよ」
…まぁ、そうだな。
でも今、正に。
その聖魔騎士団様である俺が、桔梗谷の生き神様伝説とやらの真偽を、確かめに来ているのだ。
「その…生き神様に選ばれる女の子に、条件はあるんですか?さっき、少し仰ってましたが…。不思議な力を使う、とか」
「そうだよ。生き神様はね、あたしら普通の人間とは違うんだ」
「…と、言うと?」
「まず、ほとんど歳を取らないんだ。いつまでも若いままで、普通の人なら死ぬような怪我をしても、放っとけば治っちまう」
…。
「それに、不思議な力を使う。日照りのときに雨を降らせたり、病んでいる人を治したりね。とにかく不思議な力を使うのさ。でも、見た目は普通の人間と変わらない。だから生き神様」
…それって。
…俺もなんだけど。
「で、生き神様は女じゃないといけない。そんな伝承があるんだとさ。若くて綺麗な女の子。それが生き神様…なんだけど」
「…けど?」
「いくら生き神様ったってねぇ…。本当に神様ならともかく、もし人間なら、死ぬときは死ぬし、老いもするだろう?」
そうだな。
まぁ、俺やシルナ・エインリーは、老いてはいないが。
「生き神様が死んだら、どうなるのかねぇ。最近じゃあ、女の子がいなくなっても、大抵家出で始末されるだろう?」
「そう…ですね」
「こんなこと言っても、年寄りの戯言だって、子供らや孫達には笑われるけど…。もしかして、現代の人が忘れてるだけで、いなくなった女の子のうち何人かは、今も残ってる桔梗谷の人々に連れ去られて、生き神様にされてるんじゃないかって…あたしは、そう思うんだよ」
…成程。
ありがとう、お婆さん。
あなたのお陰で、かなりの情報が掴めた。


