「とてもお美しゅうございます、生き神様…!」
「なんという神々しいお姿…!」
…。
…美しい?これ。
マネキンに、たくさんの色のカーテン巻き付けたみたい。
そして重い。
物凄く重い。いきなり、体重がおデブになったみたい。
これじゃあ、満足に歩くことも出来ないよ。
それと、暑い。
せめて、この布、半分くらい減らしてくれれば良いのに。
「…ねぇ」
私は、涙を流さんばかりに感激している女の人に、声をかけた。
「何でございましょう?生き神様」
「この服、凄く重いから…脱ぎたい」
「おぉ!なんということを。それはいけません」
怒られた。
「生き神様は、神の化身。いついかなるときでも、威厳のあるお姿でいらっしゃらなければ」
「…」
…威厳?
これが?
私には、ゴテゴテに飾り付けたマネキンにしか見えないのだが。
それと。
「暑い…。お水飲みたい…」
長旅だったのと、着替えが長いのと、暑いのとで。
喉がカラカラだ。
しかし。
「いけません、生き神様。生き神様の口になさるものは、霊験あらたかな祭壇に供え、充分に浄化されたものでなくては。生き神様が穢れを口にする訳にはいかないのですから」
「…」
…何だか、よく分からないけど。
お水も飲んじゃいけないらしい。
「それより、このお美しい姿を、村人に拝謁させてくださいませ。皆、生き神様のご帰還を、一日千秋の思いで待っていたのですよ」
「…そうなの…?」
「はい!さぁ、ほら」
村人の女性が、私の前に長く赤い布を敷いた。
「生き神様は、この上を歩いてくださいませ。それ以外の場所は歩いてはなりません」
「…?どうして?」
別に裸足って訳じゃないのに。
「地面は穢れているからですよ」
「…」
地面…。
…私には、普通の地面にしか見えないけど。
これ、何か穢れてるの?
でもこの人達は、普通にその「穢れた」場所を歩いてるじゃないか。
なのに、何で私だけ駄目なんだろう?
よく分からないまま、私は、歩きにくくて重たい服を引きずるようにして。
赤い布の上を、時間をかけてそろそろと歩き、小屋の外に出た。
するとそこには、大勢の村人達が待ち構えていた。
「なんという神々しいお姿…!」
…。
…美しい?これ。
マネキンに、たくさんの色のカーテン巻き付けたみたい。
そして重い。
物凄く重い。いきなり、体重がおデブになったみたい。
これじゃあ、満足に歩くことも出来ないよ。
それと、暑い。
せめて、この布、半分くらい減らしてくれれば良いのに。
「…ねぇ」
私は、涙を流さんばかりに感激している女の人に、声をかけた。
「何でございましょう?生き神様」
「この服、凄く重いから…脱ぎたい」
「おぉ!なんということを。それはいけません」
怒られた。
「生き神様は、神の化身。いついかなるときでも、威厳のあるお姿でいらっしゃらなければ」
「…」
…威厳?
これが?
私には、ゴテゴテに飾り付けたマネキンにしか見えないのだが。
それと。
「暑い…。お水飲みたい…」
長旅だったのと、着替えが長いのと、暑いのとで。
喉がカラカラだ。
しかし。
「いけません、生き神様。生き神様の口になさるものは、霊験あらたかな祭壇に供え、充分に浄化されたものでなくては。生き神様が穢れを口にする訳にはいかないのですから」
「…」
…何だか、よく分からないけど。
お水も飲んじゃいけないらしい。
「それより、このお美しい姿を、村人に拝謁させてくださいませ。皆、生き神様のご帰還を、一日千秋の思いで待っていたのですよ」
「…そうなの…?」
「はい!さぁ、ほら」
村人の女性が、私の前に長く赤い布を敷いた。
「生き神様は、この上を歩いてくださいませ。それ以外の場所は歩いてはなりません」
「…?どうして?」
別に裸足って訳じゃないのに。
「地面は穢れているからですよ」
「…」
地面…。
…私には、普通の地面にしか見えないけど。
これ、何か穢れてるの?
でもこの人達は、普通にその「穢れた」場所を歩いてるじゃないか。
なのに、何で私だけ駄目なんだろう?
よく分からないまま、私は、歩きにくくて重たい服を引きずるようにして。
赤い布の上を、時間をかけてそろそろと歩き、小屋の外に出た。
するとそこには、大勢の村人達が待ち構えていた。


