こうして。
アナベルへの刑罰はなくなり。
アナベル自身も、ひとまず家族のもとに帰るようにと指示され、退室した。
だが、桔梗谷の連中が、まだ彼女の家族を人質に取っているのなら。
自白してしまったアナベルへの報復として、彼女の家族に手を出すかもしれない。
故に、彼女と彼女の家族を守る為、護衛役としてクュルナが名乗り出た。
アナベルは、クュルナに付き添われ、会議室を後にした。
…で。
一件落着…とは行かないが。
「…アトラス」
「何だ?」
俺は、彼に言うべきことがある。
「お前、今、罪を受けるなら自分が、って言ったが」
「あぁ、言ったな」
「あれ、撤回しろ。罪を受けるのは俺だ。お前にも家族がいるだろう」
今、目の前に。
シュニィと、そして家に帰れば、二人の幼子が。
もしアトラスが捕まり、投獄されるようなことになれば。
彼の愛する家族が、どんな目に遭うか。
その点、俺には人質にされるような家族はいない。
ならば、罪を受けるのは俺だ。
アトラスの家族には、アトラスが必要だ。
しかし。
「一度言ったことを、変えるつもりはない」
「お前にも、守るべきものがあるんじゃないのか」
それは、お前の愛しい妻子じゃないのか。
「それはお前も同じだろう」
「…何?」
俺も同じ、だと?
「ベリクリーデがそうだ。違うのか?お前の相棒なんだろう。ベリクリーデが帰ってきたとき、お前が迎えてやらなくてどうする。誰が彼女を迎えに行くんだ?」
「…それは…」
「守るべきものがあるのは、誰しも同じだ。それでも誰かが罰せられる必要があるなら、それは俺が引き受ける」
…意志は固い、ということか。
なら、今更俺が何を言おうと、考えを変えてはくれなさそうだな。
更に。
「フユリ様に報告するときは、私も同行するよ。君達のこれまでの功績は、私も知ってる。私が出来る限り、フユリ様に取りなすから」
シルナ・エインリーが、そう申し出た。
フユリ様に発言権のある、数少ない人物の一人だ。
「…それに…問題は、まだ解決した訳じゃない」
羽久・グラスフィアが言った。
…そうだったな。
ベリクリーデが、まだ戻ってきていない。
彼女がここに、俺のもとに帰ってくるまでは。
まだ何も、解決しちゃいないのだ。
アナベルへの刑罰はなくなり。
アナベル自身も、ひとまず家族のもとに帰るようにと指示され、退室した。
だが、桔梗谷の連中が、まだ彼女の家族を人質に取っているのなら。
自白してしまったアナベルへの報復として、彼女の家族に手を出すかもしれない。
故に、彼女と彼女の家族を守る為、護衛役としてクュルナが名乗り出た。
アナベルは、クュルナに付き添われ、会議室を後にした。
…で。
一件落着…とは行かないが。
「…アトラス」
「何だ?」
俺は、彼に言うべきことがある。
「お前、今、罪を受けるなら自分が、って言ったが」
「あぁ、言ったな」
「あれ、撤回しろ。罪を受けるのは俺だ。お前にも家族がいるだろう」
今、目の前に。
シュニィと、そして家に帰れば、二人の幼子が。
もしアトラスが捕まり、投獄されるようなことになれば。
彼の愛する家族が、どんな目に遭うか。
その点、俺には人質にされるような家族はいない。
ならば、罪を受けるのは俺だ。
アトラスの家族には、アトラスが必要だ。
しかし。
「一度言ったことを、変えるつもりはない」
「お前にも、守るべきものがあるんじゃないのか」
それは、お前の愛しい妻子じゃないのか。
「それはお前も同じだろう」
「…何?」
俺も同じ、だと?
「ベリクリーデがそうだ。違うのか?お前の相棒なんだろう。ベリクリーデが帰ってきたとき、お前が迎えてやらなくてどうする。誰が彼女を迎えに行くんだ?」
「…それは…」
「守るべきものがあるのは、誰しも同じだ。それでも誰かが罰せられる必要があるなら、それは俺が引き受ける」
…意志は固い、ということか。
なら、今更俺が何を言おうと、考えを変えてはくれなさそうだな。
更に。
「フユリ様に報告するときは、私も同行するよ。君達のこれまでの功績は、私も知ってる。私が出来る限り、フユリ様に取りなすから」
シルナ・エインリーが、そう申し出た。
フユリ様に発言権のある、数少ない人物の一人だ。
「…それに…問題は、まだ解決した訳じゃない」
羽久・グラスフィアが言った。
…そうだったな。
ベリクリーデが、まだ戻ってきていない。
彼女がここに、俺のもとに帰ってくるまでは。
まだ何も、解決しちゃいないのだ。


