おじさんについて、駅を出ると。
おじさんは、申し訳無さそうに頭を下げて言った。
「申し訳ありません、生き神様。ここからしばらく、歩いて頂かねばなりません」
「…?」
「しばらく行けば、谷まで向かう人力車を用意しております故。しばしの間、不浄な地面で御御足を汚すこと、辛抱してくださいませ」
…よく分からないけど。
「歩けば良いの?」
「は…」
「良いよ」
列車の中で、ずっと座りっぱなしだったから。
足動かしたくて、うずうずしてたところだし。
「おぉ…。なんと寛大な御心。さすがは我らの生き神様…」
「?」
「ささ、こちらへ。私めについてきてくださいませ」
「…分かった」
私はおじさんについて、どんどん人気の少ない、山道に向かって進んでいった。
最初は、かろうじて舗装された山道だったけど。
段々と、舗装すらされていない、獣道になってきた。
…こんな山の奥で、どんな任務が待っているのだろう?
おじさんに聞いてみようかと思ったが、女王様から秘密の勅命なら、こちらから尋ねるのは良くないかと思って、聞けなかった。
辺り一帯、鬱蒼とした雑木林に囲まれ。
段々と、陽の光も当たらなくなり、右も左も分からなくなってきた頃。
「こちらでございます、生き神様」
「…?」
獣道の途中で、古ぼけた人力車と。
若くて精悍な顔つきをした、男の人が二人待っていた。
…誰?
すると、その若い男の人二人は、私を見て驚愕の顔になり。
そして、いきなり私の足元にひれ伏した。
「おぉ…!生き神様だ、本物の生き神様だ…!」
「ババ様の言っていたことは、本当だったんだ…!本当に生き神様が…!」
…??
どうしたんだろ、この人達。
するとおじさんが、若い二人に怒声を浴びせた。
「お前達!早く生き神様をお車に乗せんか。生き神様を待たせるとは何事だ」
「も、申し訳ございません」
「お許しくださいませ、生き神様」
…謝られた。
更に。
「では、失礼をして…」
二人の男の人が、私を左右から抱え上げ、人力車に乗せた。
びっくりした。
「さぁ、ここからは御御足を汚すことはありません。我々が、桔梗谷(ききょうだに)までお連れします」
「…?こんな獣道を、人力車で通れるの?私、自分で歩けるよ?」
こんな険しい山道、いくら若い男の人とはいえ、人力車で引っ張っていくのは大変だろう。
しかし。
「おぉ…!なんと寛大な御心」
「我々の心配をなさってくださるなど…。やはり生き神様は慈悲深いお方」
…?
「ですが、ご心配なさらず。生き神様をお運びする重要な使命を賜り、我々は光栄でございます」
「どうかご安心して、谷に着くまで、しばしそこにお乗りくださいませ」
…よく分からないけど。
私は、これに乗ってれば良いらしい。
仕方ないので、私は黙って人力車に乗って運ばれることにした。
おじさんは、申し訳無さそうに頭を下げて言った。
「申し訳ありません、生き神様。ここからしばらく、歩いて頂かねばなりません」
「…?」
「しばらく行けば、谷まで向かう人力車を用意しております故。しばしの間、不浄な地面で御御足を汚すこと、辛抱してくださいませ」
…よく分からないけど。
「歩けば良いの?」
「は…」
「良いよ」
列車の中で、ずっと座りっぱなしだったから。
足動かしたくて、うずうずしてたところだし。
「おぉ…。なんと寛大な御心。さすがは我らの生き神様…」
「?」
「ささ、こちらへ。私めについてきてくださいませ」
「…分かった」
私はおじさんについて、どんどん人気の少ない、山道に向かって進んでいった。
最初は、かろうじて舗装された山道だったけど。
段々と、舗装すらされていない、獣道になってきた。
…こんな山の奥で、どんな任務が待っているのだろう?
おじさんに聞いてみようかと思ったが、女王様から秘密の勅命なら、こちらから尋ねるのは良くないかと思って、聞けなかった。
辺り一帯、鬱蒼とした雑木林に囲まれ。
段々と、陽の光も当たらなくなり、右も左も分からなくなってきた頃。
「こちらでございます、生き神様」
「…?」
獣道の途中で、古ぼけた人力車と。
若くて精悍な顔つきをした、男の人が二人待っていた。
…誰?
すると、その若い男の人二人は、私を見て驚愕の顔になり。
そして、いきなり私の足元にひれ伏した。
「おぉ…!生き神様だ、本物の生き神様だ…!」
「ババ様の言っていたことは、本当だったんだ…!本当に生き神様が…!」
…??
どうしたんだろ、この人達。
するとおじさんが、若い二人に怒声を浴びせた。
「お前達!早く生き神様をお車に乗せんか。生き神様を待たせるとは何事だ」
「も、申し訳ございません」
「お許しくださいませ、生き神様」
…謝られた。
更に。
「では、失礼をして…」
二人の男の人が、私を左右から抱え上げ、人力車に乗せた。
びっくりした。
「さぁ、ここからは御御足を汚すことはありません。我々が、桔梗谷(ききょうだに)までお連れします」
「…?こんな獣道を、人力車で通れるの?私、自分で歩けるよ?」
こんな険しい山道、いくら若い男の人とはいえ、人力車で引っ張っていくのは大変だろう。
しかし。
「おぉ…!なんと寛大な御心」
「我々の心配をなさってくださるなど…。やはり生き神様は慈悲深いお方」
…?
「ですが、ご心配なさらず。生き神様をお運びする重要な使命を賜り、我々は光栄でございます」
「どうかご安心して、谷に着くまで、しばしそこにお乗りくださいませ」
…よく分からないけど。
私は、これに乗ってれば良いらしい。
仕方ないので、私は黙って人力車に乗って運ばれることにした。


