神殺しのクロノスタシス3

――――――――…ジュリスに怒られ、隊舎の前に置き去りにされた私は。

仕方ないので、トボトボと自分の部屋に帰った。

そのまま、ばふんとベッドに横たわって、しばらくもぞもぞしていた。

…ジュリスのこと、怒らせちゃった。

私はよくジュリスを怒らせる。

怒らせるつもりなんてないのに、私はよくジュリスを怒らせてしまうのだ。

それはきっと、私が何か悪いことをしたからなんだろうけど。

私には、その何か悪いこと、の何かが分からない。

それはつまり、私が悪い子だからなんだろう。

「…悪い子でごめんね、ジュリス」

私は、ジュリスには怒って欲しくないのに。

いつも怒らせてしまう私は、悪い子だ。

ジュリスにとって私は、重荷なのだろうか。邪魔な奴なんだろうか?

聞いてみたいけど、答えが怖くて、聞けない。

「あぁ、本当はお前の面倒なんて見たくないんだ」とか言われたら。

私はきっと、物凄く、物凄く心が痛くなるだろう。

何でかは分からないけど。

でもジュリスは、ジュリスにだけは、そんな風に言われたくない。

何なんだろう、この気持ちは。

分からない。

分からない分からない。分からないことだらけで、だから私は悪い子なんだ。

そんなことを、ベッドに潜って、もぞもぞしながら延々と考え続けていたら。

いつの間にか、夜になって。

ちょっと眠たくなってきた、そのときだった。

私の部屋が、誰かにノックされた。