ようやく、液体類が混ざったので。
「次は粉を入れるぞ」
「!知ってるよ。小麦粉と薄力粉と強力粉と、片栗粉ととうもろこし粉をふるいにかけて、混ぜるんでしょ?」
小麦粉以外は全部外れだな。
あと、薄力粉と強力粉は両方小麦粉だ。
そしてその小麦粉に関しても、今回は外れ。
「薄力粉とベーキングパウダーを混ぜて作っても良いんだけどな。今回は面倒だから、ホットケーキミックスで代用だ」
手抜きは良くない、と言ったばかりだが。
今回は、万能ホットケーキミックスで作ることにした。
俺も、最初は薄力粉とベーキングパウダーを手に持ってたんだけど。
あいつにこんなものを渡したら、袋ごと床にぶちまけるか、ふるいにもかけず、分量も量らずぶち込んで、粉まみれにするか。
そのどっちかになるだろうと思って、やめた。
実際、牛乳ですらぶちまけてる有り様なんだから。
薄力粉買わずに正解だった。
今頃、俺もベリクリーデも調理台も、粉まみれで真っ白になってるところだった。
怖っ。
その点、ホットケーキミックスなら…。
「そうなの?じゃ、これを入れれば良いんだね」
ガシッ、とホットケーキミックスの袋を掴むベリクリーデ。
危なっ。
「待て。落ち着け。良いか?分量を量れ。お前は一度、秤を使うということを覚えろ」
「…?」
首を傾げるな。
俺は秤の上にラップを敷き、そこに少しずつ、レシピ通りの分量になるまで、粉を乗せていった。
「な?こうすると分量がよく分かるだろ」
「本当だ。これで、粉が何トンになったか分かるね」
トンまで計れる秤があって堪るか。
何人規模で、何人分の何を作ろうとしてるんだ、お前は。
「はい、これで分量通り。これを、さっきのチョコのボウルに混ぜる訳だが」
「うん任せてー」
「任せられるか」
俺は、早速ホットケーキミックスを、ドサッとぶち込もうとするベリクリーデの手を、ガシッと掴んで止めた。
こいつの行動パターンが、段々分かってきたぞ。
「ゆっくり入れろ。な?軽くかき混ぜながら、そーっと入れろ」
「…そーっと?」
「そうだ。そーっと入れろ」
「分かった」
よし。
これで、ホットケーキミックスぶちまけて真っ白、は避けられるな。
と思ったら。
「…」
ベリクリーデは、小指の先程の粉を摘んでは、ボウルに入れ。
また小指の先程の粉を摘んでは入れ、摘んでは入れを繰り返していた。
違う、そうじゃない。
そーっと入れろとは言ったが、そこまでしろとは言ってない。
日が暮れるっての。
何で、こいつは何でもかんでもこう、極端なんだ?
「もう少し豪快に入れても良いよ…」
「?でも、そーっと入れろって」
「そうだな。でもそのペースだと、牛乳冷めるから」
俺が代わりに、サラサラとホットケーキミックスをボウルに注ぐように入れた。
これで良し。
あとはこれを、さっくりとかき混ぜる。
これで、ようやく生地が完成した。
「次は粉を入れるぞ」
「!知ってるよ。小麦粉と薄力粉と強力粉と、片栗粉ととうもろこし粉をふるいにかけて、混ぜるんでしょ?」
小麦粉以外は全部外れだな。
あと、薄力粉と強力粉は両方小麦粉だ。
そしてその小麦粉に関しても、今回は外れ。
「薄力粉とベーキングパウダーを混ぜて作っても良いんだけどな。今回は面倒だから、ホットケーキミックスで代用だ」
手抜きは良くない、と言ったばかりだが。
今回は、万能ホットケーキミックスで作ることにした。
俺も、最初は薄力粉とベーキングパウダーを手に持ってたんだけど。
あいつにこんなものを渡したら、袋ごと床にぶちまけるか、ふるいにもかけず、分量も量らずぶち込んで、粉まみれにするか。
そのどっちかになるだろうと思って、やめた。
実際、牛乳ですらぶちまけてる有り様なんだから。
薄力粉買わずに正解だった。
今頃、俺もベリクリーデも調理台も、粉まみれで真っ白になってるところだった。
怖っ。
その点、ホットケーキミックスなら…。
「そうなの?じゃ、これを入れれば良いんだね」
ガシッ、とホットケーキミックスの袋を掴むベリクリーデ。
危なっ。
「待て。落ち着け。良いか?分量を量れ。お前は一度、秤を使うということを覚えろ」
「…?」
首を傾げるな。
俺は秤の上にラップを敷き、そこに少しずつ、レシピ通りの分量になるまで、粉を乗せていった。
「な?こうすると分量がよく分かるだろ」
「本当だ。これで、粉が何トンになったか分かるね」
トンまで計れる秤があって堪るか。
何人規模で、何人分の何を作ろうとしてるんだ、お前は。
「はい、これで分量通り。これを、さっきのチョコのボウルに混ぜる訳だが」
「うん任せてー」
「任せられるか」
俺は、早速ホットケーキミックスを、ドサッとぶち込もうとするベリクリーデの手を、ガシッと掴んで止めた。
こいつの行動パターンが、段々分かってきたぞ。
「ゆっくり入れろ。な?軽くかき混ぜながら、そーっと入れろ」
「…そーっと?」
「そうだ。そーっと入れろ」
「分かった」
よし。
これで、ホットケーキミックスぶちまけて真っ白、は避けられるな。
と思ったら。
「…」
ベリクリーデは、小指の先程の粉を摘んでは、ボウルに入れ。
また小指の先程の粉を摘んでは入れ、摘んでは入れを繰り返していた。
違う、そうじゃない。
そーっと入れろとは言ったが、そこまでしろとは言ってない。
日が暮れるっての。
何で、こいつは何でもかんでもこう、極端なんだ?
「もう少し豪快に入れても良いよ…」
「?でも、そーっと入れろって」
「そうだな。でもそのペースだと、牛乳冷めるから」
俺が代わりに、サラサラとホットケーキミックスをボウルに注ぐように入れた。
これで良し。
あとはこれを、さっくりとかき混ぜる。
これで、ようやく生地が完成した。


