充分卵が泡立ったので。
「次は、牛乳を温めるからな」
「!それなら私出来るよ」
「ちょっと待て。杖を出すなと何度言えば分かる」
温める、って言ったろうが。
燃やせ、とは一言も言ってねぇ。
「小鍋に入れて温めるんだよ」
「うん」
すると、ベリクリーデは。
新品の牛乳パックを、自慢の握力で引き千切って開けた。
この馬鹿。
盛大に飛び散る牛乳。勿体無い。
「馬鹿!」
「いたっ」
思わず、ベリクリーデの頭を引っ叩いた。
そんな開け方をする奴があるか。
「ジュリスがぶったぁ…」
ぶつだろ。
「開け口があるだろ、開け口が!誰が力任せに開けろと言った」
「ジュリスがぶったよ〜…」
…。
「あー、はいはい。俺が悪かったよ」
「痛かった」
さっき引っ叩いた、ベリクリーデの後頭部を撫でてやった。
咄嗟のこととはいえ、女を叩いのは悪かった。
「そうだな。手を出しちゃいかんな。ごめんな」
「ハエが頭にぶつかってきたくらい痛かった」
ノーダメージじゃねぇかこの野郎。
「まぁ、開けちまったもんは仕方ない。ベリクリーデ、小鍋に牛乳を入れてくれ。計量カップではかっ、」
「分かった」
どぱっ。
「は!?お前最後まで人の話を聞け!」
「?」
俺は、慌ててベリクリーデの手を止めた。
あろうことか奴は、牛乳パックを片手で掴み。
目分量で、豪快にぶち込みやがった。
計量カップで計れって言ったろうが!
あっという間に、小鍋が溢れ返らんばかりの牛乳がなみなみ。
溢れなくて良かった。
ってか、こんなに使わねぇっての。
「ったく、言わんこっちゃない…」
幸い、まだ火は入れてないし。
俺は計量カップで牛乳を掬い、別の容器に移した。
ベリクリーデが、牛乳パックの開け口をぐちゃぐちゃ開けたもんだから、パックに戻すことも出来ない。
まぁ、牛乳なんてよく使うものだし、何ならそのまま飲んでも良いし。
問題な…いやあるけど。問題ないということにしておこう。
で、この牛乳を火にかける。
「ベリクリーデ、さっき刻んだチョコ、持ってきてくれ」
「はーい」
さっき、横に置いておいたチョコのぶつ切り入りボウルを持ってくる。
そこに、温めた牛乳を投入。
軽くかき混ぜて、牛乳の熱でチョコを溶かす。
こんなもんかな。
で。
「ベリクリーデ、ここにさっきの卵、入れてくれ」
「うん、拷問受けた卵だよね?」
その言い方やめろ。
「はい、どーぞ」
「ちょ、おまっ!もうちょっと優しく入れろ!飛び散るだろ」
何でお前は何でもかんでも。
液体を投入するときは、必ずバケツをひっくり返したような入れ方をするんだ。
豪快にも程があるだろ。
「次は、牛乳を温めるからな」
「!それなら私出来るよ」
「ちょっと待て。杖を出すなと何度言えば分かる」
温める、って言ったろうが。
燃やせ、とは一言も言ってねぇ。
「小鍋に入れて温めるんだよ」
「うん」
すると、ベリクリーデは。
新品の牛乳パックを、自慢の握力で引き千切って開けた。
この馬鹿。
盛大に飛び散る牛乳。勿体無い。
「馬鹿!」
「いたっ」
思わず、ベリクリーデの頭を引っ叩いた。
そんな開け方をする奴があるか。
「ジュリスがぶったぁ…」
ぶつだろ。
「開け口があるだろ、開け口が!誰が力任せに開けろと言った」
「ジュリスがぶったよ〜…」
…。
「あー、はいはい。俺が悪かったよ」
「痛かった」
さっき引っ叩いた、ベリクリーデの後頭部を撫でてやった。
咄嗟のこととはいえ、女を叩いのは悪かった。
「そうだな。手を出しちゃいかんな。ごめんな」
「ハエが頭にぶつかってきたくらい痛かった」
ノーダメージじゃねぇかこの野郎。
「まぁ、開けちまったもんは仕方ない。ベリクリーデ、小鍋に牛乳を入れてくれ。計量カップではかっ、」
「分かった」
どぱっ。
「は!?お前最後まで人の話を聞け!」
「?」
俺は、慌ててベリクリーデの手を止めた。
あろうことか奴は、牛乳パックを片手で掴み。
目分量で、豪快にぶち込みやがった。
計量カップで計れって言ったろうが!
あっという間に、小鍋が溢れ返らんばかりの牛乳がなみなみ。
溢れなくて良かった。
ってか、こんなに使わねぇっての。
「ったく、言わんこっちゃない…」
幸い、まだ火は入れてないし。
俺は計量カップで牛乳を掬い、別の容器に移した。
ベリクリーデが、牛乳パックの開け口をぐちゃぐちゃ開けたもんだから、パックに戻すことも出来ない。
まぁ、牛乳なんてよく使うものだし、何ならそのまま飲んでも良いし。
問題な…いやあるけど。問題ないということにしておこう。
で、この牛乳を火にかける。
「ベリクリーデ、さっき刻んだチョコ、持ってきてくれ」
「はーい」
さっき、横に置いておいたチョコのぶつ切り入りボウルを持ってくる。
そこに、温めた牛乳を投入。
軽くかき混ぜて、牛乳の熱でチョコを溶かす。
こんなもんかな。
で。
「ベリクリーデ、ここにさっきの卵、入れてくれ」
「うん、拷問受けた卵だよね?」
その言い方やめろ。
「はい、どーぞ」
「ちょ、おまっ!もうちょっと優しく入れろ!飛び散るだろ」
何でお前は何でもかんでも。
液体を投入するときは、必ずバケツをひっくり返したような入れ方をするんだ。
豪快にも程があるだろ。


