片付けが終わり。
ようやく、チョコ作り開始。
はぁ、既に疲れた。
でも、本番はこれからなんだよな。
「はい、まずはこれが材料だ」
「…」
俺は、買ってきた材料を調理台の上に並べた。
チョコ作りと言っても、色々あるが。
今回は、初心者でも簡単に作れるレシピを用意した。
「よし、まずは…」
製菓用チョコを包丁で刻んで…。
と、思っていると。
ベリクリーデが、袋詰めされた製菓用チョコを、じーっと見つめていた。
「…どうした?」
何か言いたそうな顔だが。
「ジュリス、出来てるよ」
「は?何が?」
「チョコ。もう出来てる」
製菓用チョコを指差して、そう言われた。
「…」
俺は、何て返せば良いんだ?
「ジュリスったら、おっちょこちょいだね。チョコ手作りするのに、完成したチョコ買ってきちゃうなんて。ジュリスでもうっかりすることあるんだね〜」
「おい待て。俺がおっちょこちょい呼ばわりされるのは気に食わん。仮に言われたとしても、お前にだけは言われたくない」
チョコ作ろうとして、コーヒー豆買ってきた奴に言われたくねぇ。
ふざけんな。
「あのなベリクリーデ。普通、一般的に、この国で『手作りチョコ』と呼ばれる食べ物は、ほぼ全て、この製菓用チョコレートを溶かして、固めたもののことを言うんだ」
「…」
製菓用じゃなくても、まぁ、板チョコとかさ。
市販の普通のチョコを買ってきて、それを湯煎で溶かして、色んな味をつけたりトッピングしたり。
それが、一般的な「手作りチョコ」だ。
ルーデュニア聖王国は、残念ながらカカオ豆原産国ではないからな。
例えカカオ豆が目の前にあったとしても、そこからチョコレートを作ろうと思ったら、一日仕事じゃ済まんぞ。
だから一般的なルーデュニア国民は、こうして製菓用のチョコレートを買ってきて。
それを溶かして加工して、「手作りチョコ」と定義しているのだ。
その定義を崩されると、チョコ作りが始まらんぞ。
「…でも、それじゃ手作りチョコじゃないよね。買ってきたのを、溶かして固めるのが手作り?アイスクリーム買ってきて、溶かしてまた凍らせたのを、『手作りアイス』って言ってるのと変わんないよ」
屁理屈こねてんじゃねぇぞこの野郎。
「だから、溶かして加工すんだよ!普通のチョコじゃなくて、これを溶かしてトリュフチョコを作るんだ」
「!」
分かったか?
それなら、手作りチョコと言っても良いだろう。
「トリュフのチョコ作るの?」
「あぁ」
オーソドックスだし、バレンタインチョコの定番。
かつ、材料も少なく済むし、初心者でも作りやすい。
それに、簡単な割に美味しいしな。
「…!」
何故か、ベリクリーデの顔が輝いていた。
…どうしたんだよ。
「凄いね、トリュフだって。私知ってるよ。豚が探すキノコだ」
あっ。
そう。そっちか。そっちな。はいはい。
お前はそういう奴だな。
「このチョコレートが、豚さんのキノコになるなんて…。手作りって凄いね、料理って凄い。錬金術師だ」
それはお前だろ。
「…一応言っとくが」
「?」
「トリュフとトリュフチョコは別物だぞ」
「!」
ごめんな、なんか変な期待させて。
チョコはキノコにはならない。
3大珍味のアレとは、また別物なんだよ。
「…」
ちょっとしょんぼりすんなよ。
トリュフ食べたかったのか?
「とにかく、始めるぞ」
「うん」
心配するな、トリュフチョコも、それなりに美味いから。
ようやく、チョコ作り開始。
はぁ、既に疲れた。
でも、本番はこれからなんだよな。
「はい、まずはこれが材料だ」
「…」
俺は、買ってきた材料を調理台の上に並べた。
チョコ作りと言っても、色々あるが。
今回は、初心者でも簡単に作れるレシピを用意した。
「よし、まずは…」
製菓用チョコを包丁で刻んで…。
と、思っていると。
ベリクリーデが、袋詰めされた製菓用チョコを、じーっと見つめていた。
「…どうした?」
何か言いたそうな顔だが。
「ジュリス、出来てるよ」
「は?何が?」
「チョコ。もう出来てる」
製菓用チョコを指差して、そう言われた。
「…」
俺は、何て返せば良いんだ?
「ジュリスったら、おっちょこちょいだね。チョコ手作りするのに、完成したチョコ買ってきちゃうなんて。ジュリスでもうっかりすることあるんだね〜」
「おい待て。俺がおっちょこちょい呼ばわりされるのは気に食わん。仮に言われたとしても、お前にだけは言われたくない」
チョコ作ろうとして、コーヒー豆買ってきた奴に言われたくねぇ。
ふざけんな。
「あのなベリクリーデ。普通、一般的に、この国で『手作りチョコ』と呼ばれる食べ物は、ほぼ全て、この製菓用チョコレートを溶かして、固めたもののことを言うんだ」
「…」
製菓用じゃなくても、まぁ、板チョコとかさ。
市販の普通のチョコを買ってきて、それを湯煎で溶かして、色んな味をつけたりトッピングしたり。
それが、一般的な「手作りチョコ」だ。
ルーデュニア聖王国は、残念ながらカカオ豆原産国ではないからな。
例えカカオ豆が目の前にあったとしても、そこからチョコレートを作ろうと思ったら、一日仕事じゃ済まんぞ。
だから一般的なルーデュニア国民は、こうして製菓用のチョコレートを買ってきて。
それを溶かして加工して、「手作りチョコ」と定義しているのだ。
その定義を崩されると、チョコ作りが始まらんぞ。
「…でも、それじゃ手作りチョコじゃないよね。買ってきたのを、溶かして固めるのが手作り?アイスクリーム買ってきて、溶かしてまた凍らせたのを、『手作りアイス』って言ってるのと変わんないよ」
屁理屈こねてんじゃねぇぞこの野郎。
「だから、溶かして加工すんだよ!普通のチョコじゃなくて、これを溶かしてトリュフチョコを作るんだ」
「!」
分かったか?
それなら、手作りチョコと言っても良いだろう。
「トリュフのチョコ作るの?」
「あぁ」
オーソドックスだし、バレンタインチョコの定番。
かつ、材料も少なく済むし、初心者でも作りやすい。
それに、簡単な割に美味しいしな。
「…!」
何故か、ベリクリーデの顔が輝いていた。
…どうしたんだよ。
「凄いね、トリュフだって。私知ってるよ。豚が探すキノコだ」
あっ。
そう。そっちか。そっちな。はいはい。
お前はそういう奴だな。
「このチョコレートが、豚さんのキノコになるなんて…。手作りって凄いね、料理って凄い。錬金術師だ」
それはお前だろ。
「…一応言っとくが」
「?」
「トリュフとトリュフチョコは別物だぞ」
「!」
ごめんな、なんか変な期待させて。
チョコはキノコにはならない。
3大珍味のアレとは、また別物なんだよ。
「…」
ちょっとしょんぼりすんなよ。
トリュフ食べたかったのか?
「とにかく、始めるぞ」
「うん」
心配するな、トリュフチョコも、それなりに美味いから。


