などと、大変な道のりを経て。
ようやく、ランジェリーショップに辿り着いた。
大変グラマラスなマネキンが、なかなかに際どい下着を身に着けていらっしゃる。
あー、男の来るところじゃねぇ…。
一刻も早く去りてぇ。
「ほら、ベリクリーデ行って来い」
「?」
「店員さんに聞いて、自分に合う下着を探してもらえ。予備に2、3着買っとけよ」
連れてきたのだから、あとは、俺はその辺で時間を潰そう…。
…と、思ったのだが。
「…」
何故か、ベリクリーデが動かない。
…何をやってるんだ?こいつは。
しばし待ってみたが、やっぱり動かない。
「…何やってるんだよ。早く店員さんに聞いて、買うもの選んでこい」
「駄目だよ」
は?
「駄目って、何が…」
「ジュリスも来てくれなきゃ、駄目」
「!?」
何を言ってるんだ、こいつは。
俺は男だぞ。こんな、女の園みたいな店に、足を踏み入れて良い人間じゃない。
「いや、無理だろ。俺男だし」
「?男の人も入ってるよ?」
ベリクリーデの指差す先には。
多分恋人同士なのだろう、若い男女のカップルが、イチャイチャと下着を選んでた。
こんなところでイチャつきやがってあいつらよ…。青春してんじゃねぇぞ。
まぁでも、彼氏なら許容範囲だろう。
だが、たかが職場の同僚、はさすがに無理だ。
何より、俺自身が入りたくない。
何が嬉しくて、女モノの下着売り場に。
「俺は行かない。一人で行って来い」
「無理」
…やけに頑なだな。
「何でだよ?」
「だって、ジュリスと約束したもん」
「…」
「ジュリスの傍から離れない。知らない人にも話しかけない。だからジュリスと一緒に選ぶんじゃなきゃ、行けない」
…俺のせいだった。
そうか。
そうだな。完全に俺が悪い。
俺は、早くも六回目の溜め息をついた。
ベリクリーデの愚かさではなく、自分の愚かさに天を仰いで。
…あんな約束、させるんじゃなかった。
「…例外。今だけ例外だ。一人で…」
「一度した約束は、ちゃんと守りましょうって学院長が言ってた」
そうだな。お前が正しい。
俺が馬鹿だった。
…腹をくくれ。覚悟を決めろジュリス・レティーナ。
お前が言ったんだぞ。離れるな、話しかけるなって。
「…分かったよ…」
仕方なく。
本当に、本当に、誠に遺憾で不本意ながら。
俺は、女性専用ランジェリーショップに、足を踏み入れることにした。
そういうの敏感な人、本当ごめんな。
邪な気持ちは一切ないから、あしからず。
ようやく、ランジェリーショップに辿り着いた。
大変グラマラスなマネキンが、なかなかに際どい下着を身に着けていらっしゃる。
あー、男の来るところじゃねぇ…。
一刻も早く去りてぇ。
「ほら、ベリクリーデ行って来い」
「?」
「店員さんに聞いて、自分に合う下着を探してもらえ。予備に2、3着買っとけよ」
連れてきたのだから、あとは、俺はその辺で時間を潰そう…。
…と、思ったのだが。
「…」
何故か、ベリクリーデが動かない。
…何をやってるんだ?こいつは。
しばし待ってみたが、やっぱり動かない。
「…何やってるんだよ。早く店員さんに聞いて、買うもの選んでこい」
「駄目だよ」
は?
「駄目って、何が…」
「ジュリスも来てくれなきゃ、駄目」
「!?」
何を言ってるんだ、こいつは。
俺は男だぞ。こんな、女の園みたいな店に、足を踏み入れて良い人間じゃない。
「いや、無理だろ。俺男だし」
「?男の人も入ってるよ?」
ベリクリーデの指差す先には。
多分恋人同士なのだろう、若い男女のカップルが、イチャイチャと下着を選んでた。
こんなところでイチャつきやがってあいつらよ…。青春してんじゃねぇぞ。
まぁでも、彼氏なら許容範囲だろう。
だが、たかが職場の同僚、はさすがに無理だ。
何より、俺自身が入りたくない。
何が嬉しくて、女モノの下着売り場に。
「俺は行かない。一人で行って来い」
「無理」
…やけに頑なだな。
「何でだよ?」
「だって、ジュリスと約束したもん」
「…」
「ジュリスの傍から離れない。知らない人にも話しかけない。だからジュリスと一緒に選ぶんじゃなきゃ、行けない」
…俺のせいだった。
そうか。
そうだな。完全に俺が悪い。
俺は、早くも六回目の溜め息をついた。
ベリクリーデの愚かさではなく、自分の愚かさに天を仰いで。
…あんな約束、させるんじゃなかった。
「…例外。今だけ例外だ。一人で…」
「一度した約束は、ちゃんと守りましょうって学院長が言ってた」
そうだな。お前が正しい。
俺が馬鹿だった。
…腹をくくれ。覚悟を決めろジュリス・レティーナ。
お前が言ったんだぞ。離れるな、話しかけるなって。
「…分かったよ…」
仕方なく。
本当に、本当に、誠に遺憾で不本意ながら。
俺は、女性専用ランジェリーショップに、足を踏み入れることにした。
そういうの敏感な人、本当ごめんな。
邪な気持ちは一切ないから、あしからず。


