心の中で、盛大な溜め息をつき。
俺は、むくっと起き上がった。
寝間着姿の、ベリクリーデを抱いて。
「ジュリス、どんぐりあげる」
「要らん。その前に、まず着替えろ」
そのみっともない姿で、隊舎の中をうろうろする訳にはいかん。
今の、ベリクリーデの姿を見てみろ。
木の葉っぱや泥にまみれ、パジャマはあちこち汚れ。
髪の毛はボサボサ(寝起きにつき)、寝癖までそのまま(寝起きにつき)。
おまけに裸足(寝起きにつき)。
寝相が悪いのか知らないが、パジャマの胸元がはだけ、下着のキャミソールがはみ出してる有り様。
こいつは、自分が一応女だってことを理解してるのか?
どんぐりどころじゃないだろ。
「でも、どんぐり…」
「どんぐりは良いから!まず着替えるぞ」
この状態で、隊舎をうろうろする訳にはいかないので。
俺は地面を蹴って、ベリクリーデの部屋の窓から、再び室内に戻った。
ベリクリーデを立たせておき、室内をぐるりと見渡すと。
多分、昨日脱ぎ捨てたばかりであろう、聖魔騎士団魔導部隊の制服が、そのまま床に放置されていた。
制服の中に着る白いシャツも、皺だらけのまま、くしゃくしゃになって床に放り出されている。
…。
俺は、ずかずかとベリクリーデの部屋のクローゼットに近寄り。
容赦なく、クローゼットを開けた。
おいおい、女の部屋のクローゼットを勝手に開けるな、って?
しょうがないだろ。このまま放置したらこいつ、この床に散らばったクタクタの衣類を、このまま着るぞ。
あまりにみっともない。
しかし。
「…」
クローゼットの中にある、予備のシャツと制服も。
洗って持ってきてもらってるはずなのに、だらしな〜くハンガーにかけられ。
それでもハンガーにかけられていたら良い方で。
中には、ハンガーから落下して、クローゼットの下の方にくしゃっ、と丸められている衣類もある。
…だらしなさの極み。
まともな服が一枚もねぇ。
はぁ〜…。
俺は、本日二回目の、盛大な溜め息をついた。
俺は、むくっと起き上がった。
寝間着姿の、ベリクリーデを抱いて。
「ジュリス、どんぐりあげる」
「要らん。その前に、まず着替えろ」
そのみっともない姿で、隊舎の中をうろうろする訳にはいかん。
今の、ベリクリーデの姿を見てみろ。
木の葉っぱや泥にまみれ、パジャマはあちこち汚れ。
髪の毛はボサボサ(寝起きにつき)、寝癖までそのまま(寝起きにつき)。
おまけに裸足(寝起きにつき)。
寝相が悪いのか知らないが、パジャマの胸元がはだけ、下着のキャミソールがはみ出してる有り様。
こいつは、自分が一応女だってことを理解してるのか?
どんぐりどころじゃないだろ。
「でも、どんぐり…」
「どんぐりは良いから!まず着替えるぞ」
この状態で、隊舎をうろうろする訳にはいかないので。
俺は地面を蹴って、ベリクリーデの部屋の窓から、再び室内に戻った。
ベリクリーデを立たせておき、室内をぐるりと見渡すと。
多分、昨日脱ぎ捨てたばかりであろう、聖魔騎士団魔導部隊の制服が、そのまま床に放置されていた。
制服の中に着る白いシャツも、皺だらけのまま、くしゃくしゃになって床に放り出されている。
…。
俺は、ずかずかとベリクリーデの部屋のクローゼットに近寄り。
容赦なく、クローゼットを開けた。
おいおい、女の部屋のクローゼットを勝手に開けるな、って?
しょうがないだろ。このまま放置したらこいつ、この床に散らばったクタクタの衣類を、このまま着るぞ。
あまりにみっともない。
しかし。
「…」
クローゼットの中にある、予備のシャツと制服も。
洗って持ってきてもらってるはずなのに、だらしな〜くハンガーにかけられ。
それでもハンガーにかけられていたら良い方で。
中には、ハンガーから落下して、クローゼットの下の方にくしゃっ、と丸められている衣類もある。
…だらしなさの極み。
まともな服が一枚もねぇ。
はぁ〜…。
俺は、本日二回目の、盛大な溜め息をついた。


