ちびっ子二人組を伴って、「それ」が行われる現場に向かうと。
何故か、既に事が始まっていた。
「わー面白〜い!最近のってこんなにカラフルになるんだね〜!」
「ですね〜。殺傷能力あるんじゃないかって勢いですよ」
「…あなた達。まだ二人が来てないのに、何早くも始めてるんですか」
「ちゃんと、二人の分も残しておいてあげてね…」
子供達より楽しんでいるシルナ&ナジュと。
それを見て、片や呆れ、片や苦笑いのイレース&天音である。
「…??」
そして、それらを見て首を傾げる令月とすぐり。
「皆で用意したんだ。お前達の為に」
「僕達の…?」
そう。
そこには、水を張ったたらいを囲んで、線香花火の綺麗な光が輝いていた。
外真っ暗だから、余計綺麗。
二人の子供達、人生初の夏休みの最後の日に。
夏の風物詩をプレゼントしたい。
とのシルナの提案で、実現に至った。
ショッピングセンター行ったら、色んな種類が売ってたよ。
どうだ綺麗だろう。感動しただろう、と。
二人を振り返ると。
「あ、蚊取り線香だ」
「本当だ」
おい。
この罰当たり共。
線香花火より先に、たらいの後ろに置いた蚊取り線香の方を先に気づきやがった。
蚊取り線香より目立つものあるだろ。花火を見ろ花火を。
いや、この季節だし、外でじっとしてたら蚊が寄ってくるかと思って。
イレースが、持ってきてくれたのだ。
それは良いとして。
「蚊取り線香じゃなくて、線香花火。花火を見ろ花火を」
「花火?」
「ほら、見てみろ。シルナとナジュが持ってるだろ?」
「…?…!」
令月もすぐりも、きょとん顔。
目を丸くして、まじまじとシルナとナジュの持つ線香花火を見つめていた。
まるで、人生で初めて動物園に連れてきてもらった子供みたいだ。
「あれ、花火?」
「そうだよ」
「本物?本物なの?」
「本物だよ」
むしろ偽物ってあるの?
「『八千歳』、『八千歳』。本物の花火だって。本物の」
「凄いね、俺初めて見た〜。『八千代』見たことある?」
「ない。初めて見た」
二人共、花火を見るのは初めてらしい。
「どれくらい火薬使ってるんだろう…。ちょっとした火炎放射器みたい…」
「なんか怖くない?工場のうっかりミスで火薬入れ過ぎて、火つけた瞬間ボカーン!とかありそう」
「うん、ありそう」
ねぇよ。
花火作ってる工場の人に謝れ。
「ほら、ぐだぐだ言ってないで、お前らもやってみろ」
俺は、線香花火を二本手に取り、二人に渡そうとしたが。
「え。でも、僕資格持ってない」
「俺も無資格だよ?」
線香花火やるのに、何の資格が必要なんだよ。
「資格なんて要らねーよ。無資格でも出来るから、ほら」
「でも、うっかり校舎が燃えちゃったら?」
「そうだよ。火薬が爆発して校舎に燃え移ったら、どうするの?」
明日生徒達が帰ってきて、校舎が丸焦げになってたら、度肝を抜かすだろうな。
そうなる前に、水魔法全力でぶちまけて鎮火するけど。
「大丈夫だ。最悪校舎が燃えても、シルナが全財産はたいて建て直すから」
「良かった〜。それなら安心だね」
「うん。心配要らないね」
二人は、安心して一本ずつ線香花火を手にした。
宜しい。
「…羽久」
シルナが、燃え尽きた線香花火のカスを手に、こちらを見つめていた。
「何だよ?」
「冗談…だよね?」
「何が?」
「私が全財産はたいて校舎直すとか…」
「…」
「何で無言なのっ!?」
それくらいしてやれよ。可愛い生徒の為だろ。
「さて、俺も線香花火するかな」
「ちょっと羽久!?怖いから!危ないから!令月君すぐり君、二人共、火にはじゅーぶん気をつけてね!お願いだから!絶対校舎燃やさないで!お願いだから!」
シルナの、切実な願いは無視して。
線香花火を楽しむとしよう。
何故か、既に事が始まっていた。
「わー面白〜い!最近のってこんなにカラフルになるんだね〜!」
「ですね〜。殺傷能力あるんじゃないかって勢いですよ」
「…あなた達。まだ二人が来てないのに、何早くも始めてるんですか」
「ちゃんと、二人の分も残しておいてあげてね…」
子供達より楽しんでいるシルナ&ナジュと。
それを見て、片や呆れ、片や苦笑いのイレース&天音である。
「…??」
そして、それらを見て首を傾げる令月とすぐり。
「皆で用意したんだ。お前達の為に」
「僕達の…?」
そう。
そこには、水を張ったたらいを囲んで、線香花火の綺麗な光が輝いていた。
外真っ暗だから、余計綺麗。
二人の子供達、人生初の夏休みの最後の日に。
夏の風物詩をプレゼントしたい。
とのシルナの提案で、実現に至った。
ショッピングセンター行ったら、色んな種類が売ってたよ。
どうだ綺麗だろう。感動しただろう、と。
二人を振り返ると。
「あ、蚊取り線香だ」
「本当だ」
おい。
この罰当たり共。
線香花火より先に、たらいの後ろに置いた蚊取り線香の方を先に気づきやがった。
蚊取り線香より目立つものあるだろ。花火を見ろ花火を。
いや、この季節だし、外でじっとしてたら蚊が寄ってくるかと思って。
イレースが、持ってきてくれたのだ。
それは良いとして。
「蚊取り線香じゃなくて、線香花火。花火を見ろ花火を」
「花火?」
「ほら、見てみろ。シルナとナジュが持ってるだろ?」
「…?…!」
令月もすぐりも、きょとん顔。
目を丸くして、まじまじとシルナとナジュの持つ線香花火を見つめていた。
まるで、人生で初めて動物園に連れてきてもらった子供みたいだ。
「あれ、花火?」
「そうだよ」
「本物?本物なの?」
「本物だよ」
むしろ偽物ってあるの?
「『八千歳』、『八千歳』。本物の花火だって。本物の」
「凄いね、俺初めて見た〜。『八千代』見たことある?」
「ない。初めて見た」
二人共、花火を見るのは初めてらしい。
「どれくらい火薬使ってるんだろう…。ちょっとした火炎放射器みたい…」
「なんか怖くない?工場のうっかりミスで火薬入れ過ぎて、火つけた瞬間ボカーン!とかありそう」
「うん、ありそう」
ねぇよ。
花火作ってる工場の人に謝れ。
「ほら、ぐだぐだ言ってないで、お前らもやってみろ」
俺は、線香花火を二本手に取り、二人に渡そうとしたが。
「え。でも、僕資格持ってない」
「俺も無資格だよ?」
線香花火やるのに、何の資格が必要なんだよ。
「資格なんて要らねーよ。無資格でも出来るから、ほら」
「でも、うっかり校舎が燃えちゃったら?」
「そうだよ。火薬が爆発して校舎に燃え移ったら、どうするの?」
明日生徒達が帰ってきて、校舎が丸焦げになってたら、度肝を抜かすだろうな。
そうなる前に、水魔法全力でぶちまけて鎮火するけど。
「大丈夫だ。最悪校舎が燃えても、シルナが全財産はたいて建て直すから」
「良かった〜。それなら安心だね」
「うん。心配要らないね」
二人は、安心して一本ずつ線香花火を手にした。
宜しい。
「…羽久」
シルナが、燃え尽きた線香花火のカスを手に、こちらを見つめていた。
「何だよ?」
「冗談…だよね?」
「何が?」
「私が全財産はたいて校舎直すとか…」
「…」
「何で無言なのっ!?」
それくらいしてやれよ。可愛い生徒の為だろ。
「さて、俺も線香花火するかな」
「ちょっと羽久!?怖いから!危ないから!令月君すぐり君、二人共、火にはじゅーぶん気をつけてね!お願いだから!絶対校舎燃やさないで!お願いだから!」
シルナの、切実な願いは無視して。
線香花火を楽しむとしよう。


