それを最初に企画したのは、シルナだった。
「今年の夏休みは、色々あったでしょ?それに、令月とすぐり君にとっては、初めての夏休みだったんだし。最後の最後で、楽しい思い出作ってあげたいんだ」
と。
シルナがその企画を教師陣に話すと、皆意外そうな顔だった。
「…何で皆、そんなポカンとしてるの?」
いや、だって…。
「学院長にしては、まともなことを言うなぁと思いまして…」
「イレースちゃん辛辣!」
「って言うか、この間の焼肉事件で自分が傷ついてるから、自分を癒やしたいのかなぁと思って」
「ナジュ君も辛辣!」
「いや、学院長がそういうことを企画するのは珍しくないですけど、お菓子以外の企画が出てくるのは初めてだなって…」
「珍しく天音君も辛辣!」
「まぁ、シルナがいきなり変なことを言い出すのは、今に始まったことじゃない。むしろ、まともなことを言ってるときを探す方が難しい」
「羽久まで辛辣!うわぁぁぁん」
あ、泣いた。
済まん。つい本音が。
「で、でも学院長、良い考えだと思いますよ。『それ』なら、あの二人も知ってるだろうし…」
と、慰める天音。
確かにな。
ジャマ王国の『アメノミコト』育ちで、色々と知らないことの多い二人だが。
ましてや、娯楽なんて全く知らないに等しい。
が、『それ』なら、見たことはなくても、聞いたことくらいはあるだろう。
「私も賛成ですね。宿題もちゃんと終わらせてますし」
宿題を終わらせている限り、遊ぶことも許可するイレース。
実に彼女らしい。
「良いんじゃないですか?夏休みの唯一の楽しい思い出が、『学院長の財布に致命傷を与えたこと』だけじゃ、二人も可哀想ですし」
「羽久ぇ…。ナジュ君が、ナジュ君がね、私のトラウマを思い出させるの…」
「そ、そうか…」
半泣きのシルナ。
やめてやれナジュ。思い出させるな。
それに。
「俺も良いと思うよ。今の二人なら、仲も良いし」
今まで、少しも子供らしく遊ばせてもらえなかったんだから。
せめて今だけは、子供っぽく遊ばせてやっても良いじゃないか。
「本当?じゃあ決まりだね!…と言いたいところだけど」
うん?
「今年の夏休みは、色々あったでしょ?それに、令月とすぐり君にとっては、初めての夏休みだったんだし。最後の最後で、楽しい思い出作ってあげたいんだ」
と。
シルナがその企画を教師陣に話すと、皆意外そうな顔だった。
「…何で皆、そんなポカンとしてるの?」
いや、だって…。
「学院長にしては、まともなことを言うなぁと思いまして…」
「イレースちゃん辛辣!」
「って言うか、この間の焼肉事件で自分が傷ついてるから、自分を癒やしたいのかなぁと思って」
「ナジュ君も辛辣!」
「いや、学院長がそういうことを企画するのは珍しくないですけど、お菓子以外の企画が出てくるのは初めてだなって…」
「珍しく天音君も辛辣!」
「まぁ、シルナがいきなり変なことを言い出すのは、今に始まったことじゃない。むしろ、まともなことを言ってるときを探す方が難しい」
「羽久まで辛辣!うわぁぁぁん」
あ、泣いた。
済まん。つい本音が。
「で、でも学院長、良い考えだと思いますよ。『それ』なら、あの二人も知ってるだろうし…」
と、慰める天音。
確かにな。
ジャマ王国の『アメノミコト』育ちで、色々と知らないことの多い二人だが。
ましてや、娯楽なんて全く知らないに等しい。
が、『それ』なら、見たことはなくても、聞いたことくらいはあるだろう。
「私も賛成ですね。宿題もちゃんと終わらせてますし」
宿題を終わらせている限り、遊ぶことも許可するイレース。
実に彼女らしい。
「良いんじゃないですか?夏休みの唯一の楽しい思い出が、『学院長の財布に致命傷を与えたこと』だけじゃ、二人も可哀想ですし」
「羽久ぇ…。ナジュ君が、ナジュ君がね、私のトラウマを思い出させるの…」
「そ、そうか…」
半泣きのシルナ。
やめてやれナジュ。思い出させるな。
それに。
「俺も良いと思うよ。今の二人なら、仲も良いし」
今まで、少しも子供らしく遊ばせてもらえなかったんだから。
せめて今だけは、子供っぽく遊ばせてやっても良いじゃないか。
「本当?じゃあ決まりだね!…と言いたいところだけど」
うん?


