「良いですか。この機会に教えてあげましょう」
私が、さっきから何に苛立っているのか。
「お宅らマフィアとは違って、我がイーニシュフェルト魔導学院は、慢性的な資金不足なんです。何処ぞの馬鹿な学院長が、学費免除枠、及び学費減額枠での入学生を見境なく増やし、あまつさえ緩い条件で奨学金を貸し…」
挙げ句、その奨学金だって。
「え、そんなの貸したっけ?もう良いよ良いよ、返さなくて。それよりおやつ食べてかない?」と、とぼけたことばっかり言って、ほとんど徴収しない。
お陰で、学院の経済状況はいつも、自転車操業。
政府や聖魔騎士団、魔導教育委員会からの助成金。
あとは、裕福な卒業生の寄付金で、何とかやりくり出来ている始末。
それなのに、あの学院長と来たら。
今年の春から、『ヘンゼルとグレーテル』なんて店にハマって、二度もお取り寄せスイーツを大量に購入、無駄な出費をし。
そのツケを、どうやって払わせようかと悩んでいるところに。
この、クナイ女がやって来た。
そして今、こうして。
備品まみれの食堂で、やりたい放題。
「あなたが壊したその椅子、テーブル、窓ガラス、テーブルクロス…。皿も割れましたね。食器棚も壊れてます。それら全部、新調しなければならないんですよ?」
「…」
「何ですか、そのとぼけた顔は。良いですね資金が潤沢な組織は。こっちは毎日、チョコレートを摘んで呑気顔晒してる学院長を、思わず殴りたくなる衝動を必死に堪えながら、乏しい予算の中で何とかやりくりしようと、苦心してるんです」
そこに、こんな余計な出費。
しかも、夏休みが終わり、生徒達が帰ってくるまでに、急いで用意しなければならない。
「おまけにあなた達の使う、その得体の知れない毒」
可能な限り、撃ち落としてはいるが。
撃ちこぼしてしまったクナイが、食堂内のあちこちに散らばっている。
「あれだって、いちいち消毒しなければいけないんですよ。どうしてくれるんですか?どう責任を取ってくれるんですか?あなたが死んだって、学院の予算が増える訳じゃないんですよ!」
「え、えっと…それは…」
「これ以上備品を壊したくないから、こちらは一生懸命魔法の出力を絞って、少しでも周囲への被害を最小限にしようとしてるのに、あなたと来たら!壊したい放題、やってくれるじゃないですか。え?」
…あぁ。
言ってたら、余計イライラしてきた。
これはもう、何らかの形で発散しないと。
今目の前に、学院長のアホ面があったら、絶対殴り飛ばしてる自信がある。
「しかも、それを二流呼ばわり。良いですよ。もう学院の予算なんて知ったことじゃありません。全部、学院長のポケットマネーで出してもらいますから。構いません」
ついでに、学院長の冬のボーナス全カットで、まぁ収拾はつくだろう。
…そんな訳で。
「…遠慮なく、やらせてもらいますよ」
私を苛立たせたこと。
私を、食堂なんかに呼び出したこと。
私のいる、このイーニシュフェルト魔導学院に攻め込んできたこと。
何もかも、全部後悔させてあげましよう。
私が、さっきから何に苛立っているのか。
「お宅らマフィアとは違って、我がイーニシュフェルト魔導学院は、慢性的な資金不足なんです。何処ぞの馬鹿な学院長が、学費免除枠、及び学費減額枠での入学生を見境なく増やし、あまつさえ緩い条件で奨学金を貸し…」
挙げ句、その奨学金だって。
「え、そんなの貸したっけ?もう良いよ良いよ、返さなくて。それよりおやつ食べてかない?」と、とぼけたことばっかり言って、ほとんど徴収しない。
お陰で、学院の経済状況はいつも、自転車操業。
政府や聖魔騎士団、魔導教育委員会からの助成金。
あとは、裕福な卒業生の寄付金で、何とかやりくり出来ている始末。
それなのに、あの学院長と来たら。
今年の春から、『ヘンゼルとグレーテル』なんて店にハマって、二度もお取り寄せスイーツを大量に購入、無駄な出費をし。
そのツケを、どうやって払わせようかと悩んでいるところに。
この、クナイ女がやって来た。
そして今、こうして。
備品まみれの食堂で、やりたい放題。
「あなたが壊したその椅子、テーブル、窓ガラス、テーブルクロス…。皿も割れましたね。食器棚も壊れてます。それら全部、新調しなければならないんですよ?」
「…」
「何ですか、そのとぼけた顔は。良いですね資金が潤沢な組織は。こっちは毎日、チョコレートを摘んで呑気顔晒してる学院長を、思わず殴りたくなる衝動を必死に堪えながら、乏しい予算の中で何とかやりくりしようと、苦心してるんです」
そこに、こんな余計な出費。
しかも、夏休みが終わり、生徒達が帰ってくるまでに、急いで用意しなければならない。
「おまけにあなた達の使う、その得体の知れない毒」
可能な限り、撃ち落としてはいるが。
撃ちこぼしてしまったクナイが、食堂内のあちこちに散らばっている。
「あれだって、いちいち消毒しなければいけないんですよ。どうしてくれるんですか?どう責任を取ってくれるんですか?あなたが死んだって、学院の予算が増える訳じゃないんですよ!」
「え、えっと…それは…」
「これ以上備品を壊したくないから、こちらは一生懸命魔法の出力を絞って、少しでも周囲への被害を最小限にしようとしてるのに、あなたと来たら!壊したい放題、やってくれるじゃないですか。え?」
…あぁ。
言ってたら、余計イライラしてきた。
これはもう、何らかの形で発散しないと。
今目の前に、学院長のアホ面があったら、絶対殴り飛ばしてる自信がある。
「しかも、それを二流呼ばわり。良いですよ。もう学院の予算なんて知ったことじゃありません。全部、学院長のポケットマネーで出してもらいますから。構いません」
ついでに、学院長の冬のボーナス全カットで、まぁ収拾はつくだろう。
…そんな訳で。
「…遠慮なく、やらせてもらいますよ」
私を苛立たせたこと。
私を、食堂なんかに呼び出したこと。
私のいる、このイーニシュフェルト魔導学院に攻め込んできたこと。
何もかも、全部後悔させてあげましよう。


