「天音!!」
気がついたときには。
天音が、両手を背中で抑えられ、喉元に細いナイフを当てられていた。
ヴァルシーナやレーヴァテインじゃない。
黒子のように顔を隠し、黒装束に見を包んだ…『アメノミコト』の、暗殺者だ。
そしてこの素早い動き、恐らく…『終日組』の暗殺者だ。
俺達は即座に杖を握ったが、しかし。
「動くな」
『終日組』の暗殺者が、細いナイフを天音の首筋に這わせた。
切れ味の鋭いナイフが、天音の喉元の皮膚を薄く破り、そこから血が滲んだ。
こ、の…。
「シルナ・エインリーと羽久・グラスフィアの両名は中庭に行け」
「何だと…?」
唐突に人様の窓ガラス壊して、天音を人質に取って。
何を言い出すんだ。
「問い返すことは許さん。次口を開いたら、こいつの命はないぞ」
「…」
…成程。
まさに奇襲作戦だな。
まず、真っ先にこの場にいる誰かを人質に取り。
人質の命を保証する為、俺達に言うことを聞かせる。
暗殺者の常套手段。
一塊になっている俺達を分断させ、各個撃破するつもりか。
まぁ、俺達に固まられていたら、面倒だろうからな。
しかも、俺とシルナをご指名とは。
いかにも、ヴァルシーナ考えそうな作戦じゃないか。
「ルーチェス・ナジュ・アンブローシアは、第二講義室。イレース・クローリアは食堂。黒月令月と花曇すぐりは第一稽古場」
…どうやら、学院内の構造を理解しているらしいな。
確実に俺達を分断出来るよう、良い感じに距離を離した場所を指定してきやがる。
おまけに、裏切り者二人は、まとめて始末する気満々か。
「5秒以内に動け。さもなくば…」
天音を殺す、か。良いだろう。
俺達はアイコンタクトを交わし、それぞれ指定された場所に動いた。
従わなければ天音の命が危ないのなら、従わざるを得ない。
去り際、俺は人質にされている天音の目を見た。
怯えてはいなかった。
むしろ、「自分は大丈夫だから、行って」と、アイコンタクトで伝えてきた。
…分かった。信じる。
だから、絶対生きて、また会おう。
そして、シルナの奢りで、焼肉食べに行くんだ。
気がついたときには。
天音が、両手を背中で抑えられ、喉元に細いナイフを当てられていた。
ヴァルシーナやレーヴァテインじゃない。
黒子のように顔を隠し、黒装束に見を包んだ…『アメノミコト』の、暗殺者だ。
そしてこの素早い動き、恐らく…『終日組』の暗殺者だ。
俺達は即座に杖を握ったが、しかし。
「動くな」
『終日組』の暗殺者が、細いナイフを天音の首筋に這わせた。
切れ味の鋭いナイフが、天音の喉元の皮膚を薄く破り、そこから血が滲んだ。
こ、の…。
「シルナ・エインリーと羽久・グラスフィアの両名は中庭に行け」
「何だと…?」
唐突に人様の窓ガラス壊して、天音を人質に取って。
何を言い出すんだ。
「問い返すことは許さん。次口を開いたら、こいつの命はないぞ」
「…」
…成程。
まさに奇襲作戦だな。
まず、真っ先にこの場にいる誰かを人質に取り。
人質の命を保証する為、俺達に言うことを聞かせる。
暗殺者の常套手段。
一塊になっている俺達を分断させ、各個撃破するつもりか。
まぁ、俺達に固まられていたら、面倒だろうからな。
しかも、俺とシルナをご指名とは。
いかにも、ヴァルシーナ考えそうな作戦じゃないか。
「ルーチェス・ナジュ・アンブローシアは、第二講義室。イレース・クローリアは食堂。黒月令月と花曇すぐりは第一稽古場」
…どうやら、学院内の構造を理解しているらしいな。
確実に俺達を分断出来るよう、良い感じに距離を離した場所を指定してきやがる。
おまけに、裏切り者二人は、まとめて始末する気満々か。
「5秒以内に動け。さもなくば…」
天音を殺す、か。良いだろう。
俺達はアイコンタクトを交わし、それぞれ指定された場所に動いた。
従わなければ天音の命が危ないのなら、従わざるを得ない。
去り際、俺は人質にされている天音の目を見た。
怯えてはいなかった。
むしろ、「自分は大丈夫だから、行って」と、アイコンタクトで伝えてきた。
…分かった。信じる。
だから、絶対生きて、また会おう。
そして、シルナの奢りで、焼肉食べに行くんだ。


