神殺しのクロノスタシス3

…負ける訳にはいかない。

奴が忘れたとしても、私は自分が何者であるか忘れていない。
 
私はイーニシュフェルトの里の賢者。族長の孫娘。

「あるべき世界」の実現の為、そして死んでいった同胞達の無念を晴らす為。

私は、決して逃げ出したりはしない。

シルナ・エインリーとは違う。

戦力が乏しい?それがどうした。

もとより、あんな薄汚い異国の暗殺者組織など、大してあてにしていない。

信じられるのは、自分の力だ。

「…レーヴァテイン」

「何だ?」

私は、憎悪を宿した目でレーヴァテインを見た。

「イーニシュフェルト魔導学院を襲撃する。シルナ・エインリーの…あと男の首を獲るまで、私は死なない」

「…分かった」

その為なら、私は手段を問わない。

シルナ・エインリーも、そのシルナ・エインリーの味方をする愚か者共も。

皆まとめて、地獄に送り込んでやる。