神殺しのクロノスタシス3

またしても、お互い無言で顔を見合わせた。

だって、お互い自分が洗脳魔法にかかっているのかいないのか、分からないのだから。

私とて、例外ではない。

自分の話す言葉が、本当に自分のものなのか。

それとも、ヴァルシーナちゃんの洗脳魔法によって、喋らされているだけなのか。

確信が持てない。

「せめて、魔法の発動条件でも分かれば良いんですけどねぇ…」

と、ナジュ君が呟いた、

そのとき。

「多分、そんなに簡単には出来ない。…だろ?シルナ」

「!」

ナジュ君の、隣のベッド。

そこで眠っていたはずの、羽久の声だった。

「羽久…!気がついたんだね」

「あぁ…」

「…君は、羽久なんだね?二十音でも、レーヴァテインでもなく…羽久、なんだよね?」

「…」

目を覚ました羽久は、じっと私の目を見つめた。