厄介事二つ目。
「僕が一番面倒臭いと思ってるのは、羽久さんとレーヴァテインの区別如何より、バックにヴァルシーナがついてることですね」
ナジュ君が言った。
…相変わらず、ナジュ君はヴァルシーナちゃんを酷く警戒している。
かつて同じ組織に協力していたからこそ分かる。彼女の危険性が。
「そもそも、あのレーヴァテインという人格そのものが…ヴァルシーナによって『作り出された』ものだと自供してましたし」
と、イレースちゃん。
うん。
今まで、羽久がまだ二十音の人格しかなかった頃から、私はあの子とずっと一緒にいた。
あの子は数々の人格を生み出してきたが。
決して、「私に敵対する人格」を生み出したことはなかった。
それは…あまり言いたくはないが、あの身体のオリジナルの人格が、他でもない二十音であり。
あの身体の全ての人格は、二十音が派生させたもの。
そして二十音は、私を完全に味方だと…世界で唯一の自分の庇護者だと認識している。
見ただろう?私に危害を加えようとする者に対して、あの子がどんな行動に出るか。
周囲への被害など何一つ考えず、私に仇を為す者を抹殺しようとしていた。
実際、私が止めなければ、今頃イーニシュフェルト魔導学院は、建物ごと吹き飛びかねなかっただろう。
だから、二十音があの身体の根幹にいる限り。
例えどんな人格が生まれようと、決して「私に敵対する人格」が生まれるはずはなかった。
多分、二十音の中の全ての人格は、本能的に、私は味方であるという共通認識があるのだ。
まぁ、一部未来ちゃんみたいな例外はあるが。
あれは私が悪い。初対面で私が脅しちゃったから、私を怖がってるだけで。
それなのに、あのレーヴァテインは…私に敵意剥き出しだった。
そして、己の中にある全ての人格を欺いて。
二十音の身体から、一部を切り取って培養し…自分だけの器を作り出した。
何で、そんなことが出来たのだろう。
「新しい人格を作り出す…って、どうやったんだろうね」
令月君が、私と同じ疑問を口にした。
「さぁ…。あのヴァルシーナのやることですからね、どんな手段を使ったのやら…」
「それよりも俺は…そのヴァルシーナって女が、『アメノミコト』とも手を組んでるってところの方が、心配なんだけどねー」
すぐり君が、ナジュ君の言葉を遮るように言った。
非常に不満げな…苦虫を噛み潰したような顔で。
そうだね。
それが、三つ目の厄介事だね。
「僕が一番面倒臭いと思ってるのは、羽久さんとレーヴァテインの区別如何より、バックにヴァルシーナがついてることですね」
ナジュ君が言った。
…相変わらず、ナジュ君はヴァルシーナちゃんを酷く警戒している。
かつて同じ組織に協力していたからこそ分かる。彼女の危険性が。
「そもそも、あのレーヴァテインという人格そのものが…ヴァルシーナによって『作り出された』ものだと自供してましたし」
と、イレースちゃん。
うん。
今まで、羽久がまだ二十音の人格しかなかった頃から、私はあの子とずっと一緒にいた。
あの子は数々の人格を生み出してきたが。
決して、「私に敵対する人格」を生み出したことはなかった。
それは…あまり言いたくはないが、あの身体のオリジナルの人格が、他でもない二十音であり。
あの身体の全ての人格は、二十音が派生させたもの。
そして二十音は、私を完全に味方だと…世界で唯一の自分の庇護者だと認識している。
見ただろう?私に危害を加えようとする者に対して、あの子がどんな行動に出るか。
周囲への被害など何一つ考えず、私に仇を為す者を抹殺しようとしていた。
実際、私が止めなければ、今頃イーニシュフェルト魔導学院は、建物ごと吹き飛びかねなかっただろう。
だから、二十音があの身体の根幹にいる限り。
例えどんな人格が生まれようと、決して「私に敵対する人格」が生まれるはずはなかった。
多分、二十音の中の全ての人格は、本能的に、私は味方であるという共通認識があるのだ。
まぁ、一部未来ちゃんみたいな例外はあるが。
あれは私が悪い。初対面で私が脅しちゃったから、私を怖がってるだけで。
それなのに、あのレーヴァテインは…私に敵意剥き出しだった。
そして、己の中にある全ての人格を欺いて。
二十音の身体から、一部を切り取って培養し…自分だけの器を作り出した。
何で、そんなことが出来たのだろう。
「新しい人格を作り出す…って、どうやったんだろうね」
令月君が、私と同じ疑問を口にした。
「さぁ…。あのヴァルシーナのやることですからね、どんな手段を使ったのやら…」
「それよりも俺は…そのヴァルシーナって女が、『アメノミコト』とも手を組んでるってところの方が、心配なんだけどねー」
すぐり君が、ナジュ君の言葉を遮るように言った。
非常に不満げな…苦虫を噛み潰したような顔で。
そうだね。
それが、三つ目の厄介事だね。


