神殺しのクロノスタシス3

全員を、医務室に呼び戻した。

誰も、ナジュ君と私がどんな会話をしたのかについては、聞かなかった。

その気遣いが、私には有り難かった。

「…で、どうするんです?」

と、ナジュ君。

「僕が寝てる間に、色々話し合ったんじゃないんですか?」

「残念ながら、まだだ」

ジュリス君が答えた。

そう、実はまだなのだ。

「おっそ。何やってるんですか」

「何処ぞの不死身読心魔法と、起きたら発狂の可能性アリの多重人格が起きるまで、後回しにしておこうと思ったもんでな」   

「成程」

…ジュリス君。

確かにそうなんだけど、君も大概言葉キツイね。

ジュリス君も、巻き込んじゃってごめんね。

「何処ぞの不死身読心魔法は起きましたが、発狂多重人格は?」

「見ての通り、まだお休み中です。全く寝穢いですね」

イレースちゃんも辛辣。

彼女の場合は、いつものことだが。

「気付けのツボでも押してみる?」

「目覚ましの毒でも刺す?」

元暗殺者組も、やることが結構過激。

こちらもいつものことだが。

「良いよ。下手に起こして、まだ二十音だったら、皆を巻き込んじゃうから。羽久に戻ったら、また私から、事の次第を説明するよ」

「…分かりました。じゃ…話しましょうか」

「まず、僕が挽き肉になってる間のことから、ヴァルシーナ達が去るところまでの経緯を、詳細に話してくれませんかね」

「…そうですね」

まずは、その話から始めよう。