「あなたを読むといつもそう。全部自分のせい。それこそ、空が青いのも海が青いのも、地球が丸いのもぜーんぶ自分のせい」
「…」
「僕に悪いことしたと思ってるなら、それはやめてくれませんかね。僕が不死身なのも、読心魔法が得意なのも、それは僕の責任であって、断じてあなたのせいではない」
…それは…。
…そうだけど、でも。
ナジュ君に、余計な苦しみを…。
「…この際だから、ハッキリ言わせてもらいますけどね。…あなた、何様のつもりなんですか?」
「…え?」
横になったままの、ナジュ君の目は。
真剣そのものだった。
その真剣な目で、私を見つめていた。
「あなたは自分のせいで、『カタストロフィ』だのヴァルシーナだの、色んな人に迷惑をかけ、色んな人を苦しめたと思ってる。あなたが羽久さんを殺せなかったせいで」
「…でも、事実でしょ?それって」
「えぇ事実ですね。でも、もしあなたがあのとき、正しい選択をしていたとしても…本当に世界が良い方向に向かったかなんて、そんなの誰にも分からないでしょう」
…それは。
それを…言い出したら、キリがないのでは?
「もっと悪い方に行ってたかもしれない。もっと悲劇的な結末が待っていたかもしれない。世界が良いも悪いも、それは世界の責任であって、あなたのせいじゃない」
「ナジュ君…」
「自惚れないでください。一人で責任背負って、あなたはそれで満足なんでしょうが、自分の責任まであなたに奪われたんじゃ、こっちは堪りませんよ。勝手なことしないでください」
…相変わらず。
容赦ないね、君は。
イレースちゃん並みだよ。
心に響くなぁ…。
「世界の行く末を、たった一人に押し付けるなんて、土台無理な話だったんですよ。それだけの話です」
「…」
「それに…愛は人を狂わせるってこと、僕もよく知ってますからね」
「…君は、そうだね」
苦笑するしかない。
愛に人生狂わされた者同士。
分かり合えるかもしれないね、私達は。
「…ナジュ君」
「何ですか」
「ありがとう。君のお陰で、少し心が楽になった」
「そうですか。それは何より」
「…でも、君に痛い思いをさせてしまったことは…」
「あーはいはい、そういうのはもうどうでも良いんで。そんなしょうもない話より、優先すべきことがあるでしょう?」
…優先すべきこと。
そうだね。
こうなった以上、可及的速やかに…こちらも、対応策を考えなきゃならない。
話し合わなきゃならない。
「そろそろ15分ですね。強行突破される前に、彼らを呼び戻しましょう」
「…分かった」
感傷に浸り、己を責めるのは後回しだ。
それより先に、私達にはやらなければならないことがある。
「…」
「僕に悪いことしたと思ってるなら、それはやめてくれませんかね。僕が不死身なのも、読心魔法が得意なのも、それは僕の責任であって、断じてあなたのせいではない」
…それは…。
…そうだけど、でも。
ナジュ君に、余計な苦しみを…。
「…この際だから、ハッキリ言わせてもらいますけどね。…あなた、何様のつもりなんですか?」
「…え?」
横になったままの、ナジュ君の目は。
真剣そのものだった。
その真剣な目で、私を見つめていた。
「あなたは自分のせいで、『カタストロフィ』だのヴァルシーナだの、色んな人に迷惑をかけ、色んな人を苦しめたと思ってる。あなたが羽久さんを殺せなかったせいで」
「…でも、事実でしょ?それって」
「えぇ事実ですね。でも、もしあなたがあのとき、正しい選択をしていたとしても…本当に世界が良い方向に向かったかなんて、そんなの誰にも分からないでしょう」
…それは。
それを…言い出したら、キリがないのでは?
「もっと悪い方に行ってたかもしれない。もっと悲劇的な結末が待っていたかもしれない。世界が良いも悪いも、それは世界の責任であって、あなたのせいじゃない」
「ナジュ君…」
「自惚れないでください。一人で責任背負って、あなたはそれで満足なんでしょうが、自分の責任まであなたに奪われたんじゃ、こっちは堪りませんよ。勝手なことしないでください」
…相変わらず。
容赦ないね、君は。
イレースちゃん並みだよ。
心に響くなぁ…。
「世界の行く末を、たった一人に押し付けるなんて、土台無理な話だったんですよ。それだけの話です」
「…」
「それに…愛は人を狂わせるってこと、僕もよく知ってますからね」
「…君は、そうだね」
苦笑するしかない。
愛に人生狂わされた者同士。
分かり合えるかもしれないね、私達は。
「…ナジュ君」
「何ですか」
「ありがとう。君のお陰で、少し心が楽になった」
「そうですか。それは何より」
「…でも、君に痛い思いをさせてしまったことは…」
「あーはいはい、そういうのはもうどうでも良いんで。そんなしょうもない話より、優先すべきことがあるでしょう?」
…優先すべきこと。
そうだね。
こうなった以上、可及的速やかに…こちらも、対応策を考えなきゃならない。
話し合わなきゃならない。
「そろそろ15分ですね。強行突破される前に、彼らを呼び戻しましょう」
「…分かった」
感傷に浸り、己を責めるのは後回しだ。
それより先に、私達にはやらなければならないことがある。


