神殺しのクロノスタシス3

カーペットも、壁紙も、天井も、カーテンも。

一面が、真っ赤な血に汚れていた。

部屋中に、ナジュ君…だったはずのもの…肉片が、細切れにされて飛び散っている。

普通の子供なら、悲鳴をあげて失神しているだろうが。

令月君もすぐり君も、顔色一つ変えていなかった。

イレースちゃんも、険しい顔だが、覚悟はしていたようで。

特に狼狽えることなく、部屋の中を見つめていた。

「こんな…酷い…」

天音君は、思わずそう呟いていた。

そう。酷いね。

まるで、巨大な圧殺機でプレスされたかのようだ。

ナジュ君が不死身であることを知り、敢えてここまで微塵切りにしたのだ。

こうすれば、再生まで時間がかかるだろうと。

ナジュ君を足止めする為だけに、こんな酷いことを…!

「不死身先生…痛かったろうね」

令月君が、ポツリと呟いた。

「…そうだね」

いくら壊されても、いくら壊されても、再生するからって。

死ぬほど痛い、その痛みが消える訳じゃない。

これだけ酷く…身体を壊されていたら、再生にも時間がかかる。

すると。

「…!あれ何?」

すぐり君が、何かに気づいた。