――――――…ジュリスと共に、イーニシュフェルト魔導学院に駆けつけるなり。
俺達は、真っ先に学院長室に飛び込んだ。
「シルナ!」
そして。
そこは、阿鼻叫喚の様相を呈していた。
「…!?」
まず真っ先に、部屋中に張り詰めた強い殺気に、一瞬怯んだ。
暗殺者二人はもとより。
イレースと、そして何よりシルナが放つ殺気が、尋常ではなかった。
そこには、いつもの「優しい学院長」の姿はなかった。
更に。
「…お前…誰だ?」
俺は、俺と全く同じ容貌をしている人間が、シルナの後ろに立っていることに気付いた。
…あれは、誰だ?
いや、俺は…俺だって、本物じゃなくて。
この身体は、俺のものではなく。
俺は偽者で、本物はこの身体の中にいて。
でも、じゃああれは。あの身体の中にいるのは一体、
「落ち着け」
「…!」
ジュリスに肩を掴まれ、俺は我に返った。
「惑わされんな。他人と同じ容姿に擬態するなんて、魔法を使えば簡単だ。そうだろ?」
「…」
…そうだ。
シルナの分身魔法が良い例じゃないか。
それだけじゃなく、幻術でも、擬態でも、魔法を使えばいくらでも方法はある。
だから、あれは…。
「…お前、誰だ。シルナに何しようとしてる」
「…」
「答えろ!」
何をしようとしてるのか。
それは、一目瞭然だった。
「羽久」の手には見覚えのない剣があり、その剣はシルナに向けられていた。
令月と、すぐりに止められているものの。
二人が止めなければ、あの剣はシルナを串刺しにしていたはずだ。
…ふざけるな。
俺の顔をして、俺の姿をして。
お前は、誰に何をしようとしてるんだ!
「誰なんだお前は。『アメノミコト』か、ヴァルシーナの手先…」
「…そう言うお前こそ、誰だ?」
「羽久」が、口を開いた。
…え?
俺達は、真っ先に学院長室に飛び込んだ。
「シルナ!」
そして。
そこは、阿鼻叫喚の様相を呈していた。
「…!?」
まず真っ先に、部屋中に張り詰めた強い殺気に、一瞬怯んだ。
暗殺者二人はもとより。
イレースと、そして何よりシルナが放つ殺気が、尋常ではなかった。
そこには、いつもの「優しい学院長」の姿はなかった。
更に。
「…お前…誰だ?」
俺は、俺と全く同じ容貌をしている人間が、シルナの後ろに立っていることに気付いた。
…あれは、誰だ?
いや、俺は…俺だって、本物じゃなくて。
この身体は、俺のものではなく。
俺は偽者で、本物はこの身体の中にいて。
でも、じゃああれは。あの身体の中にいるのは一体、
「落ち着け」
「…!」
ジュリスに肩を掴まれ、俺は我に返った。
「惑わされんな。他人と同じ容姿に擬態するなんて、魔法を使えば簡単だ。そうだろ?」
「…」
…そうだ。
シルナの分身魔法が良い例じゃないか。
それだけじゃなく、幻術でも、擬態でも、魔法を使えばいくらでも方法はある。
だから、あれは…。
「…お前、誰だ。シルナに何しようとしてる」
「…」
「答えろ!」
何をしようとしてるのか。
それは、一目瞭然だった。
「羽久」の手には見覚えのない剣があり、その剣はシルナに向けられていた。
令月と、すぐりに止められているものの。
二人が止めなければ、あの剣はシルナを串刺しにしていたはずだ。
…ふざけるな。
俺の顔をして、俺の姿をして。
お前は、誰に何をしようとしてるんだ!
「誰なんだお前は。『アメノミコト』か、ヴァルシーナの手先…」
「…そう言うお前こそ、誰だ?」
「羽久」が、口を開いた。
…え?


