―――――――…かろうじて。
かろうじて、私は死なずに済んだ。
「羽久」が私を貫こうとした剣は。
両側から、令月君の小太刀、すぐり君の黒いワイヤーによって絡め取られ。
私の身体に刺さることはなかった。
「…ちっ」
「羽久」は、苛立たしげに舌打ちした。
「誰かは知らないけど…暗殺には向いてないね、君」
令月君の目と声は、暗殺者のときのそれだった。
そして、すぐり君も。
「殺気、出し過ぎだよ?そんなんじゃ落第点だね〜」
…危ないところだった。
暗殺においては、この上ないプロである二人がいなければ。
今頃、私はあの剣に串刺しにされていたことだろう。
「…あなた、何者です?羽久さんじゃないんでしょう?」
イレースちゃんが、鋭い殺気を出しながら、杖を握り締めた。
「…」
「羽久」は答えない。
…。
「…これは、君の仕業なのかな」
私は、「羽久」が書き残したメモを摘んで、そう聞いた。
「ナジュ君はどうしたの?天音君は?」
「…」
この場にいない、もう二人の教師の名前を挙げても。
やはり、「羽久」は何も答えない。
「…君が何者なのかは、知らないけど」
私の命なんてどうでも良いけど。
私の羽久を騙し、イレースちゃんを巻き込み。
令月君やすぐり君に迷惑をかけ。
ナジュ君と天音君は、どうなってるのか分からないけど。
もし、この場にいない二人の身にも、何かが起きているのだとしたら。
そして、それを首謀したのが君なのだとしたら。
さすがの私も。
「…怒るよ?」
そのときの、私の殺気は。
この場にいる、誰よりも強かったに違いない。
かろうじて、私は死なずに済んだ。
「羽久」が私を貫こうとした剣は。
両側から、令月君の小太刀、すぐり君の黒いワイヤーによって絡め取られ。
私の身体に刺さることはなかった。
「…ちっ」
「羽久」は、苛立たしげに舌打ちした。
「誰かは知らないけど…暗殺には向いてないね、君」
令月君の目と声は、暗殺者のときのそれだった。
そして、すぐり君も。
「殺気、出し過ぎだよ?そんなんじゃ落第点だね〜」
…危ないところだった。
暗殺においては、この上ないプロである二人がいなければ。
今頃、私はあの剣に串刺しにされていたことだろう。
「…あなた、何者です?羽久さんじゃないんでしょう?」
イレースちゃんが、鋭い殺気を出しながら、杖を握り締めた。
「…」
「羽久」は答えない。
…。
「…これは、君の仕業なのかな」
私は、「羽久」が書き残したメモを摘んで、そう聞いた。
「ナジュ君はどうしたの?天音君は?」
「…」
この場にいない、もう二人の教師の名前を挙げても。
やはり、「羽久」は何も答えない。
「…君が何者なのかは、知らないけど」
私の命なんてどうでも良いけど。
私の羽久を騙し、イレースちゃんを巻き込み。
令月君やすぐり君に迷惑をかけ。
ナジュ君と天音君は、どうなってるのか分からないけど。
もし、この場にいない二人の身にも、何かが起きているのだとしたら。
そして、それを首謀したのが君なのだとしたら。
さすがの私も。
「…怒るよ?」
そのときの、私の殺気は。
この場にいる、誰よりも強かったに違いない。


